yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

善光寺はまた今度(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ⑫/㊿)

 

妻の勤務先以外、実家や兄弟には僕が連

絡をしました。

そしてその他は予約していた美容室。歯

医者。最初に診てもらったクリニック。

そして妻が読んでいた新聞。

最後は予約していた旅行。あんなに楽し

みにしていた善光寺の御開帳です。それ

らのキャンセルの連絡をしました。

 

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旅行の申し込み先である HISさんのカス

タマーセンターへの連絡。妻はずっと前

に会社の旅行で行ったことがあるんです

が、僕は行ったことがない善光寺。いつ

でも行ける距離ですが、その内と思って

たら、もう20年以上経ってしまった。

だからすごく楽しみにしていた。最高の

タイミングの御開帳と重なったので、そ

の日を数えて待っていました。

それをキャンセルする電話。 HISさんの

担当者は男性。すごく丁寧に対応してく

れたんですが、話していた最後に僕は、

つい上ずった声になってしまいました。

そのためにちょっと間が空いて、

「今回は家族の病気で、旅行をキャンセ

ルすることになりました。また次回申し

込みたいと思っています」

そう話してしまった。するとその担当さ

んは、

「私の家族も病気で出かけることが難し

いんです。でもきっと良くなりますよ」

そう言ってくれました。

 

今回の善光寺の日帰り旅行は、横浜駅

ルミネ側に集合して、朝7時に出発する

ちょっと強硬なプランです。前も書きま

したが、横浜から善光寺は微妙に遠い。

だから日帰りバス旅行だと、善光寺にし

か寄らない。でもこの際だから気持ちを

切り替えて、妻の病気が治ってから泊り

で行けばいい。善光寺の近くには、戸隠

や旧宿場街の小布施なんかもあります。

ゆっくりと温泉に浸かりながら、美味し

いものを食べる旅に変えれば、もっと楽

しいものになるはずです。

 

 

その他でやっておかなければいけないこ

とは病院から渡された書類の「限度額適

用認定証」の手続き。これは会社に申請

するものなんですが、入院費が高額にな

った場合に、窓口での支払いを自己負担

限度額までにとどめることができるもの

です。これはありがたい。

 

朝7時、のびたを1週間???(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ⑪/㊿)

 

その日は、11時にH先生から妻が説明を

受けて、僕には12時から13時までの

間に同じ内容の電話がくることになって

いました。

待っているときの落ち着かなさ。そして

結果が大変だった場合の気持ちの準備。

本当になにも手に着かない。

でも、とにかく冷静にならなければ。

 

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12時40分ごろになって、やっとH先生

から連絡がありました。まずは病名。

「確定診断は、急性骨髄性白血病です」

「非常にレアなケースですが、骨髄から

出た細胞が早い段階で白血病細胞に変わ

っています」

「治療方法は皮下注射。あさしちじとい

抗がん剤、別名びだーだを7日間投与

する治療方法です」

 

薬の名前なんか分かりません。聞いたこ

とがない。だから抗がん剤名を聞き取れ

なくて、後でメモした紙を見たら、

(朝7時)(のび太だ)と書いてある。

それを1週間らしい・・・。

 

20分程説明を受けて、少し質問をしな

がらだいたいのことが把握できました。

 

・病名は、急性骨髄性白血病

・早期に見つかって、進行が遅いタイプ

・骨髄から出てすぐに白血病細胞に変わ

るレアケース

・明日から抗がん剤による治療を始める

抗がん剤名は「アザシチジン」という

もので、別名が「ビダーザ」。これは骨

髄性白血病によく使われる薬とのこと

・この抗がん剤の治療方法は、連続7日

間皮下注射で投与して3週間休み、また

7日間投与する

・点滴を行うほどの薬量は必要がない

・入院は1ヶ月程度で、その後は通院で

の投与になる

・副作用はあるが、強い副作用が出ない

人もいる

・強い副作用のある放射線治療などを行

う予定は、いまのところは無い。強い治

療をすると、健全な血液にまで影響が出

る可能性があるため

 

非常に落ち着いた感じの丁寧な説明。か

なりこちらを気遣ってくれている。

 

 

「治療の効果にもよりますが、退院でき

るのは、5月の中旬から下旬になると思

います」

 

思ったよりも早い・・・・・。

ほっとして、体から力が抜けていった。

 

確定診断と治療法(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ⑩/㊿)

 

このY病院に来る前に行った、最初のクリ

ニックから紹介されたK病院。そこでは結

局入院しませんでしたが、あまりの貧血

ということで、緊急で輸血をしました。

そしたらすぐに体調が良くなった。いま

考えたらとても当たり前のことなんです

が血液が少ない。普通であるはずがあり

ません。

 

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Y病院に入院した当日から3日間は続けて

輸血。そして抗生物質の点滴をします。

3日輸血をしたところで貧血がある程度

解消されたので、輸血だけ終了。

これも知らなかったことなんですが、輸

血というのは赤血球と血小板を体に入れ

ること。白血球はその中に入っていませ

ん。その代わりに抗生物質を点滴して、

外から来るウイルスなんかに抵抗力を持

たせるようにします。

 

妻の症状は取り合えず落ち着いていて、

食事もちゃんと取れている。食べられな

くなったりしたら体が弱っていくので、

そこが最初の心配なポイントでした。で

もちゃんと美味しく食事が取れている。

この病院がいいなと思えたのは、横浜市

立の病院でしっかりしているということ

だけでなく、食事が良かったということ

です。ご飯の量が調整できたり、肉と魚

が選べたりする。初めはちょっと薄味に

感じたみたいですが、すぐに慣れて美味

しく思えるようになったみたいです。

毎日、今日はこんなメニューだったと、

LINEで画像が送られてくる。確かにバラ

ンスが取れていて美味しそうです。たま

たまなのか妻の好きなものが多い。

 

入院してから4日目。輸血は終わったん

ですが抗生物質の点滴は毎日あります。

朝の体重測定、血圧検査、血液検査と点

滴。でもこれが終わると後は自由時間。

早いときは、午前9時台から暇になる。

初めは、ネットフリックスなんかで好き

なドラマを見ていたんですが、すぐに飽

きてしまった。そうなると食事や午後に

行くティールームで飲む紅茶ぐらいしか

楽しみがなくなります。

 

 

2022年4月28日の午後12時40

分、僕の携帯にH先生からの電話。

「病名は急性骨髄性白血病

「治療法は、皮下注射です」

 

理解するたびに不安になっていく(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ⑨/㊿)

 

聞いたこともない「other」。

(正常な細胞に分類できなかったものっ

てなに?)

 

W先生からの説明では、正常なものに分類

できなかったもの、つまり異常な細胞と

のこと。これが白血球、赤血球、血小板

を少なくしているようです。

 

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あまり詳しくはない。だって初めて聞く

ことばかりだから。

骨髄から血液ができるのは知っています

が、そこで受けた説明では、骨髄からは

血液のもとになる芽のようなものが出来

て、それが更に育つ段階を経て、そこか

ら白血球、赤血球、血小板やリンパ球に

なるそうです。また、大きく分けて急性

白血病は二つあって、白血球が異常細胞

に変わるタイプ。これが約80%。そし

てリンパ球が異常細胞に変わるタイプ。

これが約20%です。

 

この時点ではまだ確定診断ではないので

すが、白血球の少なさから、妻はおそら

く白血球が異常な変化をしたタイプに当

たるのではないかとのこと。もう少し検

査をして、他の先生たちとその検査結果

を総合的に判断し、最終診断にするので

ちょっと時間がかかるとのこと。

 

(時間がかかっても大丈夫なのか)

(時間がかかってもいいから、しっかり

診断して治療してほしい)という二つの

反する気持ちが交差する。

 

この「other」という異常な細胞の数値な

んかは、見せられても分かりません。と

にかくそういったものがある、といった

ことだけしか分からない。ただ、そこで

(あれっ?)と思ったのがW先生の言葉。

 

「この異常細胞の数値はあまり多くない

んですが、本来はゼロでなければならな

いものです」

 

(えっ、あまり多くないんだ。それって

悪いことではないんじゃないか?)

 

その僕の一瞬の表情を見たのかW先生は、

「数値が少ないからって今日帰れるわけ

ではありません。入院は必要です」

 

(帰れるなんて思ってないけど・・・)

 

 

最後にW先生から、

「1ヶ月程度の入院になると思います」

「確定した診断と治療方針は、近々主治

医のH先生からご連絡します」

 

赤血球が半分、そしてother(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ⑧/㊿)

 

日中のマンション管理員研修業務を終え

て、自分の事務所のメール連絡は移動中

の電車内で行い、夜の仕事だけキャンセ

ル。そして病院に向かいました。

僕の住む町から病院までは、市営地下鉄

で9駅の23分です。

 

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昼に調べた白血病。でもいろんなケース

があるみたいで分からないことが多い。

だから池江瑠花子さんのように、無菌室

に入って辛い治療に耐えているイメージ

しかわきません。

病院で受付を済ませ、入院している13

階の第2ナースステーションへ。看護師

さんに、今日入院したことと妻の名前を

伝えると、机とイスが4脚だけの小さな

個室に案内されました。

5分ほどして主治医ではないW先生、そ

してすぐに妻と娘が入ってきて説明が始

まった。妻と娘は一度説明を聞いている

のですが、僕を交えてもう一度聞き、一

度目の説明で分からなかったことをメモ

した妻が質問をします。

 

まずは血液の分析結果。

異常値を示しているところに先生が、ボ

ールペンで丸をつけていきます。主なと

ころは5ヶ所。

驚いたのは最初に数値を示された白血球

です。通常の1/6しかありません。これ

は非常に少ない。白血球は体に入ってき

ウイスルなんかの異物を攻撃して、病

気から守ってくれます。これが少ないと

いうことは、すごくウイルスなんかに感

染しやすい。危険な状態。

そして赤血球は通常の半分。ということ

は酸素がきちんと体にまわっていない。

これじゃあ息切れするはず。酸素が半分

なんて、ぜったいに無理です。

更に血小板。これが通常の1/3。出血し

たりしたら血が固まらない。これも凄く

危険。また、リンパ球も微妙に少ない。

気にするほどの数値ではないとのことな

んですが、正常値ではないとなるとやは

り気がかりではある。

 

 

最後に示されたのが、何故か英語表記の

「other」。

 

(どういったことなんだ?)そう思って

いると先生から説明がありました。

 

「これは正常な細胞に分類できなかった

もの、異常なものということです」

 

確率は、4/10万(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ⑦/㊿)

 

そして2回目は、息子の交通事故。

 

就職して1年目。会社を創立してから初

めて新入社員がとった「社長賞」。その

授賞式の少し前です。

休みの日に自転車で買い物に行った帰り

道。停車中のタクシーの横を通り過ぎよ

うとしたら、そのタクシーが後方確認を

しないうえウインカーも出さずに、急に

に転回した。それに巻き込まれました。

 

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ボンネットに背中から落ちて、更に道路

に投げ出されました。片側2車線の道の

真ん中に落ちて転がり出血。意識なし。

救急車で運ばれた先の本郷台の病院。妻

が駆けつけたときには、幸いなことに意

識が戻っただけでなく話もできました。

そして顔や手足にたくさんの擦り傷はあ

るものの大きなけがは全く無くて、その

日の夜に家に帰れた。一番ひどかったの

は前歯。1本は根元から折れ、もう1本

は半分が欠けていました。

家のベッドで寝ていた息子の唇は大きく

腫れあがり、無数の擦り傷がある。閉じ

た瞼には涙があふれている。

うわごとで、

「なんでだ」

「何も悪いことをしてないのに」

「なんでだ」

 

それを聞いていると、こらえきれずに泣

いてしまった。

 

そして今回の妻の病気です。

どうしても自分たち家族に起きるような

ものではないはず。なぜならその確率。

わずかに、4/10万 です。

なんだこの確率は。普通だったら当たら

ないだろう。当てるのが無理な確率。そ

れがなんで僕の家族にふりかかる。

意味が分からない。

 

妻の実家の両親に、おおよそのことだけ

あまり驚かせないように伝えます。

また、何とか担当医からの話が聞けない

か、もしもそれが無理なら妻と面会でき

ないかと思い、病院に電話をしました。

そしたら電話に出た受付の女性が、

「???。なに言ってんの、あなた」と

いう感じの受け答え。

 

そうでした、新型コロナ。

今はどこの病院でも面会ができません。

 

 

15時すぎに妻から電話があり、今日病

院に来れないかとのこと。急いで夕方と

夜の業務をキャンセルして病院に向かい

ます。18時に担当の先生とアポイント

が取れました。

 

この7年で3回以上泣きました(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ⑥/㊿)

 

そのときはマンションの管理室にいて、

研修や点検の準備をしていました。

なぜか胸騒ぎがして落ち着かない。自分

にできることなんか何もない。ただ娘か

らの連絡を待っているだけ。

そこに娘からのLINE。

一瞬の間のあと、止められない嗚咽。涙

があふれて周りが見えなくなりました。

 

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周りに誰もいない時間だったので、しば

らくはそのまま泣き続けました。どうや

っても止めることができません。

涙と嗚咽が止まったのは娘のことを考え

たからです。付き添いをしてたので、検

査結果を担当医から初めに直接聞かされ

た。もっとショックが大きかったはず。

それを思うと申し訳なくて、こんなこと

をしていられない。それに一緒に結果を

聞いた妻のほうがもっともっと驚いてい

るに違いない。まったくこんなことは考

えていなかったかもしれない。

 

実は、この7年間で泣いたのは3回目で

す。最初は、7年前の5月。認知症がす

すみ咽頭がんにもなって、3年以上も入

院していた父親が亡くなったとき。

もう僕の顔をみてもなかなか思い出して

くれない。どこかうつろで、手の力が無

くなっていた。担当のお医者さんには、

咽頭がんよりも肺炎のほうがはるかに怖

いと言われていました。高齢者は、肺炎

で亡くなる人がすごく多いんだと。

3年以上も入院していると、なんという

か覚悟ができてきます。だからその時が

きても、淡々としている自分が想像でき

ました。とにかく冷静で、セレモニーを

こなしていく自分が見えたような気がし

ていました。

でも実際は違っていた。自宅の和室で、

白い死に装束に包まれて横たわっている

父親。そこに三途の川の渡し賃を入れた

袋を持たせ足袋を履かせる。青白い顔。

冷たくなった手や頬。もう何も言ってく

れません。

 

 

そして火葬場に向かうときに、父を乗せ

た車の助手席に座り遺影を持って前を見

ると、ご近所の人たちがこちらを向いて

手を合わせていました。車が出発すると

きに鳴らした長いクラクション。それを

聞いたとたんに、あふれ出す涙。

もう止めることができませんでした。

 

そして病名が・・・(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ⑤/㊿)

 

(もっと大きい病院ってなんだよ。K病院

だって大きいじゃないか)

 

その日はK病院から、横浜市立の病院へ受

け入れ要請をしていたとのこと。入院調

整のため、翌日の9時30分にY病院へ検

査入院することになりました。

幸いPCR検査の結果は陰性。一度家に帰れ

たので準備をして、休みを取っていた娘

が入院に付き添うことに。

 

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夜に入院の準備をして、早めに就寝。

 

翌日の4月22日は、いつも通りの朝。

先に起きていた妻に、

「体調は?」

 

「別になんともないよ~~」

「検査ばかりで面倒だな~~~」

「ごめんね。ご飯がつくれない」

 

「いつも忙しくて一生懸命やってくれて

いるから、ちょっと休むぐらいでいいん

じゃない」

 

「洗濯は誰がやるの」

業務スーパーカニカマ買うの忘れた

し、めんつゆの買い置きもないね」

 

いつもの朝となにも変わらない。

僕のほうが先に仕事に出たので、マンシ

ョンの窓から手を振っていた。これもい

つもどおり。

 

僕は仕事の関係で、毎日だいたい遅い。

夜の2時前ぐらいに帰宅します。それか

らお風呂に入って、軽く食事。

以前書いたように、個人事業主として受

けている仕事は10個。数年前までは、

1年で358日仕事をしていました。し

かも1日に複数の仕事をする日も多い。

夏の帰省以外は、年末年始も仕事をして

います。

この日も8時から17時まではマンショ

ンの管理員に対する研修業務をやって、

それから自分の車の中で個人事務所にき

た電話やメールの処理対応。そして最後

に、19時30分から1時30分まで鉄

道会社のセキュリティをやっています。

実は前日の夜には気になって、帰宅して

から食事もせずにいろんな病気のケース

を調べていました。

だけどいまの時点では情報が少なくて、

ちょっと風邪をひいたぐらいから重篤

病気まで、たくさんの病気があてはまり

ます。

何も分からない。想像しかできない。

 

 

お昼前に娘からLINEがきました。

「いま担当のH先生から説明を受けた」

「急性白血病の可能性が高いって」

 

一転して家に帰りました(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ④/㊿)

 

急に入院と言われても困ります。何の準

備もしていません。

「着替えは? お金は? スマホの充電

器も持ってきていないし・・・・・・」

「それに晩ごはんが作れないと、みんな

が困るから帰りたいよ」

 

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いやいや入院してください。

すぐに入院と言われたら、当然それなり

の理由があるはず。それにすぐ治療とか

でなくて、まだ検査しないといけないた

めの入院だったら、しっかりと診てもら

えばいい。

 

また1時間ほど経ってからメールがきま

した。

「血液検査の数値が悪くて、白血球がか

なり少ない」とのこと。

白血球・・・・。嫌な感じしかしない。

とっさに頭に浮かんだのが白血病。でも

それって、白血球が増えてしまうんじゃ

なかったっけ。それよりも白血球が少な

いってことは、ウイルスなんかに感染し

やすくなっているはず。だとしたら、何

かに感染した可能性もあります。

 

そしてまたメール。

「熱が、37.5°ある」

いまこの熱だと、まずは新型コロナウイ

ルスを疑ってしまう。その場合は家族が

濃厚接触者になるので、みんなが仕事を

休むことになるかもしれない。

僕は自分のことよりも先に、娘に連絡し

ました。娘は保育士です。コロナの濃厚

接触者の可能性が少しでもあれば、それ

が分かった時点で、すぐに職場から離れ

なければならない。

ちょうどお昼だったので、携帯に出てく

れました。

初めは怪訝そうにしていたんですが、話

を伝えると慌てたようすで、園長さんに

判断してもらうとのこと。そして早退。

妻のPCR検査の結果が出るまで自宅待機

になり、翌日も休むことになりました。

 

娘が早退することになったので、家に帰

ったら入院に必要なものを届けてくれる

とのこと。

ありがたい。

僕は個人事業主なので、早めに分かれば

スケジュールはかなり融通がききます。

でも急に決まったときなんかは、代わり

がいないのでなかなか休んだり早退なん

てことはできません。

 

 

そしてもう一度メールがきました。

「今日は入院しないで帰れるって」

 

(なんで?)

「もっと大きい病院じゃないとダメみた

い・・・・・」

 

今すぐ入院です(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ③/㊿)

 

2週間後の検査結果を待つのであれば、

まだ先の話なので、予定している日帰り

バス旅行の「善光寺参り」はできそうで

す。以前から行きたかった善光寺。ただ

し横浜からだと微妙に遠い。

日帰りだと新幹線じゃないと厳しいし、

泊りがけだとなんかもったいない。リー

ズナブルに行ってお参りしたいと数年前

から思っていたところ、今年はそのチャ

ンスが来ました。

「御開帳」です。

そのための特別なバスツアーが、HISさん

から出てきました。

 

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御開帳は、善光寺で行われる7年に1回

の盛儀。絶対秘仏である御本尊の御身代

わり「前立本尊」(鎌倉時代・重要文化

財)を本堂にお迎えして行う「善光寺

立本尊御開帳」。

様々な行事が行われるこの春に、御仏と

のありがたいご縁が生まれる。

本来は昨年行われる予定だったのが、新

コロナウイルスのせいで、1年間延期

されました。また、通常は2ヶ月の行事

なのですが、今年は、4月3日から6月

29日までの約3ヶ月行われます。これ

はコロナ対策で、期間を延ばすことによ

って、少しでも「密」になるのを避ける

ため。

ちなみに善光寺と言えば信州の長野です

が、甲府にある甲斐善光寺や他の地域の

飯田元善光寺善光寺東海別院、関善光

寺、岐阜善光寺などでも同じ「御開帳」

が行われます。

 

そのときは、検査が終わってから薬をも

らって終わりだろうと思っていました。

検査したら安心できるだろうと。

でも翌日の4月19日に、そのクリニッ

クから急ぎの電話。

「血液検査の結果が悪いので、すぐに来

てください」

その日と翌日は、急に仕事を休めないの

で4月21日の午前にレディースクリニ

ックへ妻が一人で向かった。

僕も気になっていたので、常にスマホ

持って仕事をしていると、メールが入っ

てきました。

 

相鉄線の弥生台にあるK病院に行ってっ

て言われたから、これからタクシーに乗

るね。タクシーだからお金がかかる、ご

めんね」

 

しばらくして、

「K病院でまた検査があって時間がかかる

みたいだから、晩ごはんは簡単なもので

いい?帰りに相鉄ローゼンで買うかも」

 

 

それから少し時間が経って、

「すごい貧血で、今日入院だって!」

 

血圧が190あったんだよね(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ②/㊿)

 

急性白血病

そのイメージはテレビのニュースで見る

有名人。芸能人だったり、オリンピック

レベルのスポーツ選手が発症して、見て

いるこっちもショック受ける。

 

でもそれだけです。自分たちには関係が

ない。あくまでテレビの向こうの出来事

で、実感はありません。

だから今回のことは現実感がなく、なん

かフワフワした気持ちで、夢に近いんじ

ゃないかと思ってしまった。

受け止めきれていない自分がいました。

 

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最近だと競泳選手の池江璃花子さん。自

由形とバタフライが専門の選手です。そ

の戦績から、2020年の東京オリンピ

ックで最も期待された選手の一人。でも

2019年1月に行われていたオースト

ラリアの合宿中に体調不良を感じて帰国

したところ、白血病と診断されました。

テレビのニュースでしたが、「なぜ」と

思ってしまった。こんなに頑張って活躍

している人に、どうしてこんな運命が待

っているのか。

かわいそうと思って、治ってほしいとも

考えました。でも自分たちのことではあ

りません。冷たい感じがするかも知れま

せんが、やはり「他人」です。何かでき

ることもあまりありません。

 

でも妻の病気は現実で、自分たちに降り

かかった「いま」のこと。受け止め切れ

ていなかろうがなんだろうが「現実」の

ことであって、逃げる訳にはいかない。

 

妻の呼吸が心配になって病院を勧めたも

のの、僕が提案した循環器内科には行き

ませんでした。呼吸に問題がある場合、

心臓や肺、まれに脳に原因があったりし

ます。見ていて呼吸に問題がありそうだ

ったのでそれを考えたんですが、自分で

聞いてきた近くのレディースクリニック

に予約を入れ、4月18日に車で連れて

いった。

どうも更年期障害じゃないかと考えたみ

たいで、知人が通院しているところに行

くことになったんです。知り合いが行っ

ていると、なぜか安心したりします。

 

 

2時間かからないで終わったので迎えに

行くと、問診と血液検査があって、2週

間後に結果が分かるとのこと。

その日は、頭痛を押さえる薬と漢方薬

けもらって帰りました。

帰り道に妻が、

「血圧が190あったんだよね・・・」

 

昨日妻が急性白血病になりました(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ①/㊿)

 

妻と2月に一緒に行った伊豆大島の椿ま

つり。そのすぐ後に娘と行ってきたディ

ズニーシー。

どっちもすごく楽しそうにしていた。元

気に笑っていた。

いつもと変わらないこんな毎日が続くと

思っていた。ゆっくりと一緒に年を重ね

ていくことに嬉しさを覚えていました。

 

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先日迎えたブログ記事300回め。だい

たい書きたいことの方向性が決まってき

て、それじゃなくてもあっちこっちに行

ってしまっていた話を整理できるように

なってきたのに、そこからまた離れる記

事になってしまう。

でも書きたい。僕のブログを読んでくれ

る人たちには申し訳ないんですが、どう

しても書きたいこともあるんです。

 

僕のブログは、ブログというよりも日記

に近いものなんだと思います。そしてそ

れを自分のところに留めておくことがで

きなくて、誰かに向けて発信することで

自分のバランスを保っている。

だから、読みたくない人は本当にスルー

してください。人の愚痴みたいなもんに

付き合う必要なんかないからです。

 

妻の目覚まし時計

今回は、友人の竹内君が亡くなったとき

以上に動揺してしまった。

あまり普段はそんなことがある人間では

ありません。普通に暮らしていて、大き

く感情的になることがない。

そんな中で、最近少し気になっていたの

が妻の息切れと頭痛。

3月ぐらいから、マスクをしていると息

苦しいと言っていた。そしてもともと頭

痛持ちだったのが、ちょっとだけその回

数が多くなっていた。

でも日常ではよくありそうで、その日の

体調なんかでも違うし、そこまで気にな

ることでもないと思っていました。

 

決定的だったのは3週間前のこと。ゴミ

出しにいったあと、マンションの階段を

上がっただけなのに、まるで陸上の短距

離レースでも走り終えたみたいな息遣い

で、倒れそうな呼吸の妻。

 

 

これはおかしい。

すぐに調べて、呼吸系の病気なんじゃな

いかと思って「循環器内科」を勧めたん

だけど、本人は納得できない様子。

そして行った病院で検査をした次の日に

かかってきた電話。

「すぐに病院へ来てください」

 

情報が洩れているタイミング(不動産、逃した三匹の一匹め⑤/⑯(不動産百話⑫))

 

「畑を農地から解放します」というこの

謎の手紙が複数の土地所有者さんに来た

タイミングと、あるブローカーが土地情

報を持って来たタイミングはほぼ一緒。

グリップが出来ている不動産買取業者さ

んにしか流していないはずのレア情報な

のに、何故か土地所有者さんに謎の手紙

が届き、知らないブローカーがこの情報

を持ち歩いている。

 

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そのブローカーは、初めて会って名刺を

交わしただけなのに、

「信頼できるセンバさんだからお話させ

ていただいてるんです」とか言ってる。

 

(いま会ったばかりだろう)と思いなが

ら話を聞いていくと、この情報はある非

常に信頼できる筋からの確実なもので、

自分たちだけにしか扱えないものなのだ

そうだ。そう、いま会社を挙げて全員で

取組んでいるらしい。

(勝手に全力を挙げるな)と思いながら

「場所は面白いけれど、でも市街化調整

区域の畑ですよね。何も使い道がない」

とこの土地の欠点を指摘すると、そのブ

ローカーは、

「普通はそうです。でもある方が、この

土地の地目である「畑」を、農地法から

解放する手段を持っているんです」

 

(あれっ、あの手紙みたいなことを言っ

ている。何だか怪しげな匂いがする。ど

こか特殊な信教っぽい)

ここでそのブローカーに、その情報元と

先に何社あるかを聞いてみました。

当然に情報元は言わない。なぜ言わない

かというと、言ってしまうとその情報を

流してくれた先に迷惑がかかることがあ

るから。あるいは実は情報元のことを知

らない。またはその情報元に直接連絡を

取られて自分たちがこの売買から外され

てしまうのを防ぐためなんかです。

そして、自社の先に情報を流している会

社やブローカーが何社入っているかとい

うのに対しては、必ず直接取引だ、ある

いは1社だけだと言います。

ここが何社もあるようだと、なかなか情

報先に繋がりにくくなったり、情報の精

度が低いと思われるから。

 

 

でも今回のように情報が洩れるタイミン

グが一緒だと、やはりグリップしていた

はずの業者さんしか考えられない。

もしかしたら、あいつか・・・・・。

 

謎の手紙、農地からの解放?(不動産、逃した三匹の一匹め④/⑯(不動産百話⑫))

 

都市計画法という都市の健全な発展等を

目的とする法律があります。その中のひ

とつに「市街化区域」と「市街化調整区

域」といったものがある。

 

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市街化区域とは、都市計画法ができたと

きに既に建物が建ち市街地を形成してい

た区域と、おおよそ10年以内に優先的

・計画的に市街化を図る区域です。また

市街化調整区域とは、この法律ができた

ときに市街地になっていなかった区域。

無秩序な市街化を抑制する地域です。

 

これだけで考えると、市街化調整区域で

は家を建てることができないような気が

しますが、実際に行ってみるとけっこう

建っている。実はこの法律ができたのは

昭和43年6月で、そのときにもう建っ

ていた家を壊せとはさすがに国も言えな

い。建っていたものはしょうがない。ま

た新しく建てることが絶対できないかと

いうと、そうでもない。いくつかの条件

はあるものの、それらをクリアすれば建

てられることもあります。

 

じゃあ今回の土地、JR大宮駅から平坦な

道を歩いて20分。そして土地の面積が

約2000坪。これだけの条件が揃って

いたなら、いくら市街化調整区域だとし

ても頑張って条件をクリアして一戸建て

をたくさん造ったり、マンションを建て

たりしたら大型案件になりそう・・・・

と思ったら、畑。登記簿の地目が「畑」

でした。

 

不動産取引や開発のなかでも最大の敵の

一つが法律。特に「農地法」にはまった

くかなわない。どうしようもできない。

例えば昨今よく聞く「食料自給率」。日

本はカロリーベースというちょっと変わ

った方法で食料自給率を低めに計算して

いますが、それでもこれは国の重要な政

策の一つ。その基である農地を勝手に売

買したり農地以外に転用することは農地

法で厳しく規制されて、許可しない。

 

 

そんな中、売却情報をオープンにしてい

なくて内々に動いていたはずなのに、数

人の土地の持ち主さんの所に届いた謎の

1通の手紙。

「畑を農地から解放します」

 

いつのまにか、300記事。

 

いまだに書きたいことの半分も書いてい

ないし、文章もうまくならないままに、

今日で300記事めを迎えました。

拙くて何だかよく分からなく、気まぐれ

であちこちに寄り道ばかりしている記事

なのに、何故か読んでくれる人がいる。

更にホームページに飛んでくれて、不動

産の問い合わせや相談もある。無料のメ

ール相談が多いんですが、もちろん無料

でぜんぜん大丈夫。

せっかく知っていることなんかを役に立

てたい。

 

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不動産事案としては、このブログがきっ

かけで成約したものは1件だけです。問

い合わせは20件ほど。昨年の5月上旬

から始めたにしては少ない感じがするか

もしれませんが、不動産は単価が大きい

ためにこの契約一つで、70万円ちょと

いただきました、ありがたい。だから未

だに他社さんの広告を貼っていない。

今後はそういったこともしていきたいと

思いますが、まずは不動産で困ったら、

メールで問い合わせてみてください。契

約にならなければ基本的に無料です。

 

そして、ずっとやってきていると、なん

とかスタイルみたいのだけは出来てきま

した。

・フルコミ不動産営業

・不動産のお話

新型コロナウイルス

・自転車のこと

・小さな旅行

・きまぐれ記事

 

ただし、記事を整理していないので、読

みにくさはあります。いずれやっていき

ますが、パソコンスキルが低いので、億

劫なんです。もう少し待ってください。

 

ちなみにこの「はてなブログ」でプロに

したのはけっこう遅くて、確か始めてか

ら半年ぐらい経ってから。最初は、1ヶ

月ぐらいしたら「プロ」にしようと思っ

ていたし、それが過ぎてからは、100

記事を書いてからやろうと思っていまし

たが、やっと半年を過ぎたころに重い腰

を上げた。

 

少しは役に立つことも書いたつもりです

が、どっちかというと好き勝手なことを

気まぐれに書いたせいか、ブログよりも

日記に近くなっているような気もする。

 

 

でも、資格関係と「不動産百話」、フル

コミ営業、そして自転車のことは他から

は得られないものになっていくはず。

お時間のあるときに寄ってもらえれば、

嬉しいです。