この記事、
・昨日妻が急性白血病になりました①
・昨日妻が急性白血病になりました②
・本日妻が亡くなりました
本当は、こんなに長く続けるつもりはあ
りませんでした。
病気になった驚きと悲しみ、そしてそん
な中でも頑張っていく妻と、治っていく
様子を伝えたかっただけです。
病名が分かったときは、家族みんなが落
ち込みました。でも白血病は治る病気だ
と聞いていた。現に、競泳の池江瑠花子
さんは寛解し、オリンピックに出ていた
じゃないか。それが大きな心の支えにな
って、妻も治ると信じていました。
移植でA型からO型に変わるはずだった
「昨日妻が急性白血病になりました①」
のあと、一度違う話しにしたのは、辛い
ことがあったからと書きました。この辛
いことというのは、移植のときに使う免
疫抑制剤のアレルギーで、最悪のケース
が起きるかもしれないと言われたことで
す。
一生懸命治療に向き合い、頑張っている
妻なのに、残酷な運命が待っているかも
しれない。それを僕は知っていて、妻に
伝えてはいけない。何度も泣いたのに、
更に心が潰れそうなことが起きる可能性
が出てきた。
だから書けなくなってしまったんです。
以前書きましたが、最初に行った「臍帯
血移植」は、うまくいきませんでした。
80~90%の確率で成功すると言われ
たのに。
ただ幸いなことに、免疫抑制剤の量をコ
ントロールしながらやっていただいたお
かげで、最悪なケースにはならなかった
し、アレルギーも出ませんでした。
あとになって分かったことが二つ。
一つは、この臍帯血の白血球が 4つしか
合ってなかったこと。へその緒である臍
帯血は、無償で提供されたものを、マイ
ナス 196°で凍結保存されています。
だからたくさんあって、白血球は 6個全
部合うものが使われていると思っていま
した。でも違っていた。だから免疫抑制
剤が必要だったんです。
もう一つは、このときに少しだけ増えた
白血球。
実はこれ、移植で増えたものではなく、
が頑張って造ったものでした。
「生きたい」思いが造った白血球です。