yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

危ない奴には近づくな(収入の精査②/⑦)

不動産情報は自分のネットワークだ

けでスタートしたのですが、たまに

社長から案件の相談がありました。

 

「長野の山の中にある能を踊る舞台

を山ごと売ってほしい」

 

「女優の〇〇さんが那須の別荘を売

りたいと言っているので、センバさ

んのネットワークだけで、情報を表

に出さずに売ってほしい。彼女たち

が不動産売却をすると、人気がなく

なってきている。オファーがなくな

っているなんて、噂に出ることがあ

る。表に出るのは嫌がるから、内々

で秘密裏にやってほしい」

 

結果、これらの情報はあまり売買に結

びつきませんでした。

 

そのうち社長の性格から、仕事で知り合

った人なんかの案件も振られるようにな

りました。

 

ただ、その中で変に気になった人がいま

した。 

有名人じゃないけど、どこかで聞いたこ

とがある。

 不動産業界が長いと、そういった嗅覚が

鋭くなってきます。

 

それは、以前担当していた銀行の支店、

渉外1課の課長と同じ名前と生年月日だ

ったからです。

その30代の男性課長は、不動産に向き

合ってくれる人でした。

 

銀行員の中には、不動産にあまり興味が

ないため、売買に結び付く事案を逃す人

が多くいます。

そう、彼らは不動産業者ではなく、金融

マンなのです。

この課長の動きについては、面白かった

ので別に記載します。

 

以前この課長から不動産の相談を受けた

ことがありました。

「東京都町田にある実家は、古い一戸建

で、数年前に父が亡くなってから空家に

なっている。自分一人で相続人したが、

維持するのも大変なので売却したい」

 

5000万円の事案ですが、前に書いた

本店ルールのため、僕に営業成績はつき

ません。

上席に頼んで、初めから町田営業所の担

当者をつけました。

また買主は、こちらで建売業者を見つけ

ておいて、売主の手数料はグループ割引

はあるものの、両手仲介。

日程も詰め、事務処理だけ営業担当者に

任せた感じです。

 

しかし、何と契約2日前に契約に待った

がかかってしまったのです。

 

その待ったは、売主、買主、関係者や当

社の本部からではなく、課長が所属する

銀行、そう当社の親会社からです。

 

そこがダメと言ったら、ダメなんです。

そして銀行の担当者から、売主と買主に

はこの理由を話さないようにというお達

しつき。

 

ダメなのに理由を話すなとは、どういう

ことだ。

それって、説明できないじゃない。

しかも説明するのは、僕の役割だという

ことなんですけど。

 

ホントどうすんの?