yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

そして彼は会社を去った(フルコミ営業の目標の持ち方③/㉚)

A君の会社では、落札した銀行の支店を

とりあえず現況のまま販売することに

しました。

鉄筋コンクリートの古い建物が残ったま

ま、地下にある貸金庫もそのままで。

 

価格は 4億8000万円。

 

高すぎないか?

 

こちらの査定では、再販売するとしても

3億5000万円 程度が上限です。

 

 

しかし売れました!

4億6000万円 です。

 

買ったのは歯科の医療法人さん。

貸金庫のついた現状販売です。

どうしてもその辺りにビルが必要だった

とのこと。

 

Aくんの会社では、販売経費がほとんど

かからず、いろんな税務上の対策をとっ

たため、かなりの粗利が出たそうです。

 

A君には、この他に5回も銀行の支店売却

を紹介して、あと3回落札しています。

 

そのコミッション収入が、冬のボーナス

にまとめて入りました。

 

見せてもらった給与明細には、驚きの

約 5700万円!

 

一回のボーナスで、です。

 

26歳、転職2年目。

 

不動産営業では、こんなことがあるんで

す。

 

1年ほどしてA君は、中部地方の地元に帰

りました。

公務員の中途採用に受かったとのこと。

たぶん、自分にはこれ以上の運はこない

だろうから、早めに不動産業界に見切り

をつけたいとのことでした。

 

割と堅実な性格だったので、正解なよう

な気もします。

 

ちょっと残念だったのは、お礼というこ

とでご馳走してもらった日本橋の鰻。

 

ランチで 3000円。

これだけかい!

 

ま~、羨ましいかぎりでした。

 

この業界には、たま~にこういったこと

があります。

宝くじに当たるようなことが。

 

それを思って、今日も不動産会社の営業

マンは、物件下見と案内に社用車を走ら

せます。

「行ってきまーす」

(どこへ行くんだ?)

ときどきサボりながら。

 

 

鉄道系の不動産会社にいたときは、同じ

業界なのに、まったくこんなことは知り

ませんでした。

 

情報の差が大きい業界です。

一般のお客さんを追うだけでは、経験で

きないものと収入があります。

 

 

いずれは、銀行で管理している富裕層の

お客さんのこと書こうと考えています。

銀行の本店で管理していた 10億円以

上の金融資産を持っているお客さん。

 

その数は数千人。

 

何人もの方と会わせてもらいました。

学ぶことが多い人たちでした。

それをいずれ書きます。

 

 

ちなみに、100万円とか200万円稼

いだなんて話はざらにあるので、儲かっ

た話にはしてません。

 

 

なぜしないのか。

そこには不動産営業の、別な答えがある

からです。