まず最初に「法テラス」。
近くの「法テラス」(日本司法支援セン
ター)でも相談が受けられます。
ここは、国民がどこでも法的なサービス
の提供を受けられるようにするための、
法務省所管の公的法人です。無料相談、
弁護士さん・司法書士さん・消費者団体
等も案内しています。
そして結論から。
この時点でできるのは次の5策です。
①民事再生(個人再生)により自宅(住
宅ローン)を維持し、他の債務を圧縮
(1/5程度(債務額によってはできないケ
ースもある))する。
②債務の全額を支払い、競売を停止する
(一部支払いや支払い条件の変更でも停
止できる場合があります)。
③任意売却で自宅を売却する。
④リースバックで自宅を買い取ってもら
い、賃貸住宅として住みつづける。
⑤このまま競売になり自宅を失う。
⑤は解決策ではないので、①~④が
具体的な方法になります。
最終的にどちらを選択するかで進め方が
変わりますが、実際に選択できる考え方
は次の2つに絞られます。
Ⅰ・いままで通り住宅ローンを支払いなが
ら自宅に住む。
Ⅱ・任意売却等を行い、できればお金を残
して借入と自宅を整理する。
それでは、ひとつひとつ見ていきます。
①個人再生を行う。
今まで通り住宅ローンを払って住み続
け、他の返済が減り生活が安定する方
法です。
裁判所への申し立てや債権者との交渉が
あるため、やはり専門の弁護士さんに依
頼するほうが安心だと思います。
裁判所へ申し立てて、各債権者の承諾を
取ります。また住宅ローンの支払先に、
今まで支払いが出来なかったがこれから
はできるということを認めてもらう必要
があります。
そのために、毎月の収支計画(家計簿レ
ベルを3ヶ月程度)を作り、弁護士さん
に債権者から許可が出るように、書類作
成と交渉をお願いしなければなりません。
家族全員の名簿・勤務先・収入等も必要
ですし、本人に安定した収入があること
が絶対条件です。
注意したいこととして、個人再生を行う
と自己破産なんかと同じく、このことが
官報に掲載されてしまうことです。