②債務の一部及び全額支払い。
ローン残額が一定以内(1000万円と
か)の場合は、一定額(500万円と
か)を支払うと、残りを3~5年の新た
な変動金利の分割払いにしてもらえるこ
とがあります。
また、金利は高くなりますが、競売案件
にも融資をする銀行や不動産担保ローン
会社でローンを組みなおせる場合があり
ます。
働いている子どもや親族等にお願いして
新たに住宅ローンを組んでもらい、現在
の債権者に全額を支払うケースは、とて
も有効な手段です。
競売が止まります。
但し、金融機関によっては、事件不動産
(裁判所では「競売不動産」は競売事件
として扱います)は融資の対象としない
こともあります。
当然ですが、所有権はローンを組んだ人
に移ります。
ただ、リースバックとは違い、まったく
他人のものになるのではありません。い
ずれ返してもらいます。
少し複雑な手続きがあります。
③任意売却で自宅を売却する。
債権者の合意を受け、不動産会社にて競
売の前に売却する方法です。
通常、競売よりも高額で売却でき、引き
渡し期間も任意で取れることが多くな
ります。
また、引っ越し費用等の交渉ができる場
合もあります。
一度債務整理を行うという意味で、気持
ちの整理ができるのであれば、良い方法
だと思います。
ただ注意したいのは、不動産業者さんの
「私達が解決します」という甘い言葉。
これは解決策ではなく「任意売却しまし
ょう」または「買取ります」です。
つまり「家を売るのを任せてください」
を言い換えているだけで、家は残りま
せん。
任意売却の期間が必要な場合、そのため
の一時的な(1年程度)融資を行う金融
機関(不動産融資の専門金融機関)もあ
りますので、最終手段として検討するの
も方法だと思います。
ここが非常に大事なところですが、売却
しても残った債務は無くなりません。
債務が無くなるような間違った説明をす
る不動産業者さんがとても多いんです。
また、万が一自己破産を考えている方
も、手続きの順番や売却等のやり方があ
ります。
弁護士さんにご相談ください。
④リースバックで住みつづける
不動産業者さんや投資家さんに自宅を買
い取ってもらった後に、賃貸契約を締結
して賃貸住宅として住み続けることが出
来ます。
また、何年か経ってから買い戻すことも
出来るというCMをよく聞きます。
しかし資金的なことを考えると、現実と
しては難しいと思います。