最後に、もう一度なにをどうするか再確
認してみましょう。
これは、財団法人 住宅金融普及協会の
住宅ローンアドバイザーとしてのアドバ
イスです。
住宅ローンアドバイザーとして、お客さ
んの住宅ローンの返済が厳しくなったと
きに取りえる方法は何かを、説明できる
ようにしなければならないからです。
(*住宅ローンアドバイザーとして学ん
だことを記載しています)
住宅ローンは、長期にわたって返済する
ローンです。
返済中は家族の病気や介護、または、自
身の病気、失業、会社の倒産、リストラ
など予想できないことも起こります。
そのため次の準備が必要です。
①ゆとりをもって返済できる金額にする
②6ヶ月程度分の生活予備費を準備して
おく
③医療保険や所得補償保険で万一に備え
ておく
④無理をしてまで繰り上げ返済をするな
ど、頑張りすぎない
それでも返済が厳しくなってしまうこと
があります。
その場合は、とにかく早め早めに対策を
していくことが大切です。
実際の対策としては、次の通りです。
①返済額を抑えるために、住宅ローンを
借り換える
②返済期間を延長して、返済額を少なく
する
ある銀行では、人生のイベントや予期せ
ぬ理由での出費や収入減のときは、返済
開始から2年経っていれば、数年間に限
って元本の返済を大幅に減額できるサー
ビスもあります。
また、フラット35・機構融資では、返
済方法の変更メニューがあります。
Aタイプ
・返済期間の延長などによって、毎月の
返済額を抑えるタイプです。
(条件)
1.倒産など勤務先の事情によって、
返済が困難になっていること
2.年収が、機構への年間総返済額の
4倍以下、または規定の条件になっ
ていること(*機構のHP参照)
3.返済方法の変更により、今後の返
済を継続できること
Bタイプ
・一度遅れた返済分を、今後の返済分に
加えていくタイプです。
Cタイプ
・一定期間、返済額を減額できるタイプ
です。
(*注意 : 減額期間が終了した後の返
済額は増額します。また、総返済額も
増額することになります)
Dタイプ
・ボーナス返済を変更するタイプです。
1.ボーナス返済月を変更する
2.毎月返済額とボーナス返済額の内
訳を変更する
3.ボーナス返済を取りやめる
これが、ローン返済で取れる対策のすべ
てです。