必要な年金の月額26万円のうち、住居
費が8万円となっています。
これは、住宅ローンの毎月の支払額、あ
るいは家を借りている場合の賃料です。
これを少なくしたい。
住宅ローンを抱えたまま65歳になって
仕事を辞めると、ローンで行き詰まって
しまいます。
フルコミ営業には退職金がありません。
65歳になっても仕事を続けなければな
らない。
しかも、今までと変わらないような報酬
や給料の出る会社で。
現実的には考えられません。
じゃあどうするか。
答えは一つです。
その分貯蓄しておきましょう、です。
ここで前提として、住居費の内容が不明
確なので、一旦それを0にします。
すると、
26万円ー8万円=18万円 です。
毎月最低18万円が必要。
そしてあなたも奥さんも、95歳ではな
く90歳まで生きるとします。
65歳から90歳までは25年。
300ヶ月です。
毎月必要な18万円から、支給される国
民年金月額の約6.5万円を差し引くと、
約11.5万円。
これが足りなくなります。
11.5万円×300ヶ月=3450万円
2000万円どころではありません。
仮に、あなたが今30歳だとします。
65歳までは、35年あります。
35年は420ヶ月です。
3450万円÷420ヶ月≒
82、000円 *①
そして、65歳になったときの住宅ロー
ンの残額を1000万円と設定します。
それを65歳までに準備することにしま
す。(*注 金利を含んだローン残額)
1000万円 ÷ 420 ≒ 24、000円
これを毎月貯めていきます。 *②
もしもあなたの住宅がマンションであれ
ば毎月、管理費と修繕積立金が引き落と
されます。
これを30、000円とします。 *③
さらに固定資産税と都市計画税が1年間
で、18万円とします。
それを月割りにすると、15、000円。
*④
①+②+③+④≒151、000円
つまり、65歳で仕事を辞めて住宅ロー
ンが残ると仮定すると、それまでに毎月
151、000円貯金しなければなりま
せん。
年間180万円以上の貯金。
額面の年収500万円から。
ふつう、これって不可能ですよね。
それをやるためには、年収700万円以
上が必要です。
ただ、不可能な業界ではないんです。