いま定年を迎える都市銀行の銀行員の生
涯賃金は、約3億3000万円です。
しかし、今年入行した新卒の銀行員の生
涯賃金は、約2億7000万円。
一生にもらえるお金が、6000万円も
下がるんです。
マンションを買うお金が、まるまるなく
なってしまいます。
また、こんど定年を迎える4年制の大学
を卒業した一般の会社員の平均生涯賃
金は、約2億8000万円です。
そして今度会社に入る4年制大学を卒業
した新卒の生涯賃金は、約2億4000
万円。
一生にもらえるお金が、4000万円も
少なくなってしまいます。
これは今度定年を迎える、高校を卒業し
てからすぐ就職した会社員の平均的な生
涯賃金と同じ金額です。
物価は上がっていくのに生涯賃金は下が
っていく。
35~50歳ぐらいの給与の上がり方が
小さくなって、生涯賃金が下がっていき
ます。
これを考えると、なかなか不動産業界の
未来も厳しいものになると思います。
毎月の多額の貯金と賃金の減少。
更に不動産市場の縮小。
でもこの地獄を先に知っておくと、新し
い知恵が出てきます。
額面(税金や社会保険等が引かれる前)
年収700万円
でもこれが、フルコミ営業マンの最低限
の目標です。
ちょっと多いなという感じがあるかもし
れませんが、これには理由があります。
フルコミだと、どうしても社会保険料の
負担が大きくなってしまうからです。
5つある社会保険の中の「狭義の社会保
険」と言われる3つの中で、健康保険料
と厚生年金保険料だけは、会社と従業員
とで50%ずつ負担します。
つまり一般の会社員であれば負担しなく
てもいい、会社が負担する分まで個人で
準備しなくてはならない。
それがずっと積み重なって、定年後に大
きくのしかかってくる。
そのためのお金の準備を事前にしなけれ
ばならないため、考えてもいなかった貯
蓄が必要になってくるんです。
個別の目標や希望は別に持っていた方が
絶対にいい。
ただ、フルコミ営業をやっていくのであ
れば、この様な目の前のお金の目標は必
須です。
それについて、ちょっと考えてみます。