yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

何が言いたいのか(湘南台の首つりの家⑨/⑪(不動産百話①))

 

玄関から階段の上を見ていると、近づく

足音が止まりました。

だけど今度は、奥の部屋に戻っていく足

音がする。

 

そして静かになりました。

 

でもだからといって、それが何だったの

確認には行きません。

 

何かがいたらどうするではないんです。

何もなくて1階に戻ろうとして、階段に

何かがいたら降りれなくなる。

1階にいたら戻れなくなる。

 

まだ明るい時間、15時前なのにどうし

てこうなる。

こういったのは、それなりの時間に起き

ることじゃないのか。

 

そう思っていたところに、少し早く仲介

業者さんがお客さんを車に乗せて到着し

ました。

挨拶と名刺交換をしてから、物件の説明

をします。

お客さんはかなり真剣に見ています。

 

2階も見たいということなので、どうぞ

上がってくださいと促し、僕は1階で待

機しています。

何かあるかなと思っていましたが、数分

経って仲介業者さんとお客さんが、2階

から降りてきました。

何事もなく・・・・・。

 

その日はそれで終わったのですが、2階

の雨戸と窓はそのままにして、1階の窓

を閉めて玄関と勝手口を施錠してから、

雨戸は外に出てから外側から閉めます。

 

その後もほぼ毎日のように案内が入るの

で、同じように準備をする。

 

だけど、毎回2階を歩く音や飛び跳ねる

音、更に咳払いなんかが聞こえる。

何か伝えたいことがあるのかもしれない

と思うこともありますが、こっちには用

事がない。

別に話す必要性もない。

 

何か用事があるのなら、メモでも残して

おいてもらったほうがいい。

それもそんなに積極的にしてほしいこと

ではないけれども、昼間から毎回アピー

ルしてくるのよりはまだいい。

そんなことがもう、約1ヶ月半も続いて

いて、その度に気が気ではありません。

 

とにかく何が言いたいのかが、まったく

分かりません。

 

ここで不動産契約のポイントを一つ。

このような事件・事故のあった心理的

疵物件は、当然告知義務があります。

重要事項説明書、契約書に詳しく記載し

なければならないと宅地建物取引業法

決められています。

 

でも、誰もいない2階から聞こえる歩く

音や飛び跳ねる音、咳払い、懐中電灯が

いいタイミングで転がってくることなん

かは告知義務はありません。

 

これらはおそらく、心霊現象。

 

 

心霊現象は公に認められていないために

告知義務は無く、現場でも告知されるこ

とはありません。