コロナ禍の中、批判や意見の違いが大き
く感じられてしまったオリンピックとパ
ラリンピック。
でも、各選手の競技に対する真摯な姿勢
は、それらをすべて忘れさせてしまうよ
うな感動を与えてくれた。
始まる前の心配を、どこかへ追いやって
くれました。
オリンピックスタジアム
それらの競技種目の中で、やはり気にな
ったのは、日本の自転車とテニスです。
どうしても自分でかかわったことがある
スポーツは気になります。
まず、テニスですが、残念なことに大阪
なおみ選手と錦織圭選手ともに、早い
段階で敗退してしまいました。
錦織選手は、苦手としている世界ランク
１位のジョコビッチ選手と準々決勝で当
たってしまい、その牙城を崩すことはで
きませんでした。
同じようなプレイスタイルで、もっと精
度の高いショットを打てるジョコビッチ
選手に勝つのは、なかなか難しい。
日本で開催されたオリンピックだけに、
もしかしてという期待もありましたが。
しかし、有明での試合がテレビを通して
とはいえ見られたので、大いに楽しむこ
とができました。
大阪なおみ選手は、ちょっと拍子抜けし
た感じでしたが、オリンピック前のこと
や他の試合を休んだこと、聖火への点火
などの重責が続いたため、コンディショ
ン調整がしずらかったのかもしれない。
誰かが、最高の努力と最高のコンディシ
ョンニング、最高の運が重ならないと、
オリンピックでメダルは手にできないと
言っていましたが、まったくその通りだ
と思います。
パラリンピックでは、テニスは素晴らし
い結果に終わりました。
女子テニスの上地結衣選手は、シングル
スで銀メダル、ダブルスでは銅メダルを
獲得！
クレバーなすばらしいプレイでした。
そして、国枝信吾選手。
おめでとうございます、シングルス金メ
ダル獲得！
念願の、東京２０２０オリンピック、シ
ングルス優勝！
国枝選手は、日本のプロ車いすテニス
選手です。ユニクロに所属。
グランドスラム大会のシングルスとダブ
ルスすべてに複数回優勝している、本当
に才能があり、努力できる最高の選手だ
と思います。
パラリンピックでも、過去シングルスで
複数回の金メダルと、ダブルスで一度金
メダルを獲得しています。
年間最終世界ランキングでも、８度１位
を記録しています。
１９９５年に松岡修造さんが、ウインブ
ルドンでベスト８に入ってから、錦織選
手が出てくるまでの間、良い結果を残せ
る男子選手が出てこないときに、あるス
ポーツライターの方が、当時世界ランキ
ング１位だったロジャー・フェデラー選
手に、
「どうやったら日本の選手が、世界のテ
ニスに通用するようになるのか」と聞い
たところ、フェデラーは答えました。
「日本には、世界トップのシンゴ・クニ
エダがいるじゃないか」
