yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

自転車選手の進化と限界(オリパラが終わりました⑦/⑩)

 

今回は、短距離チームのコーチとして、

二人の外国人を招へいしています。

ブノワ・ベトゥ ヘッドコーチとジェイソ

ン・ニブレットコーチ。

また、スプリントで世界選手権10連覇

した中野浩一氏が、日本自転車競技連盟

のトラック委員長としてサポートや各調

整役に当たっています。

 

コーチが要請したのは、引っ越し。

大会で使うベロドロームが使えます。自

国開催のメリットを最大限に活かせるの

に、それを使わない手はない。

選手を伊豆に引っ越しさせました。

 

そして練習時間の短縮。

1日8時間も練習する選手に、集中力を

高めるため3時間程度に練習時間を短縮

させています。

完全に疲れるとスピードが落ちてくるの

で、高速で練習出来る時間までに変更。

 

その結果、選手の速度維持能力は上がっ

ていたようです。

最近のオリンピックの中では、かなり期

待が持てました。

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伊豆ベロドローム。別の種目

 

男子選手は、ケイリンだけのエントリー

です。

プロの新田祐大選手と脇本雄太選手。

 

結果は、準々決勝で1組の新田祐大選手

が6着で敗退(4着以内が準決勝に進め

る)。

準決勝で2組の脇本雄太選手が5着で敗

退(3着以内が決勝に進める)。

二人とも速い展開に、うまく位置取りが

できず、そのまま前に出られず終わって

しまった(順位決定戦で7位)。

 

う~ん、いつも見ている展開。

なんだろう、このモヤモヤ感。

マックスのスピードは外国選手に負けて

いないんじゃないか。

でもその前の、位置取りや展開で負けて

いる。前が取れれば必ず決勝戦まで残る

力がある二人なのに。

 

ハロンタイム(最後の200m)では遜

色がないと思いますが、スピードが上が

ってくる最後の3周で前に出る力に差が

あるような気がします。

最後の3周(1周250m)を走り切る

力の差、キロメーターでのほんの少しだ

けの差。

それを縮めていくには、まだ少しだけ時

間がかかりそうです。

 

ちなみに 200mの日本記録は、脇本

雄太選手が出した 9秒518。

すごい記録です。

 

中野浩一トラック委員長が現役のときよ

りも1秒近く速い。

とんでもなく進化しています。

(自転車や練習も進化しています)

 

でも中野選手のほうが強かった。

あのかかり(ダッシュ)は凄かった。

タイムだけではなく、誰にも負けること

がないパワーと迫力がありました。

 

 

タイムではなく、最後の一瞬の力の差。

相手から戦意を奪うほどの力の差。

そこにたどり着けないのが、今の日本選

手の限界なのかもしれません。