yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

トラックレースで唯一のメダル(オリパラが終わりました⑩/⑩)

 

日本には今、女子競輪があります。

ガールズケイリンのプロ選手たち。

プロの選手でさえ獲得できなかったオリ

ンピックのメダル。

 

そこでアマチュアの梶原選手が、銀メダ

ルを獲得。すごいことです。

2020TOKYOの自転車では、唯一。

(2020年にドイツのベルリンで行わ

れた世界選手権の同種目では、金メダル

を獲得)

 

女子のトラックレースには、ガールズケ

イリンから唯一人、小林優香選手が女子

ケイリンに出場しました。

小林選手はペダルの踏込の強さが特徴

で、片足のレップレスで200kgを持ち

上げます。男子トップ選手並みの強さ。

2014年のデビューから22連勝。

ワールドカップの女子ケイリンでは、銅

メダルを獲得しています。

大きな期待がありましたが、今回は残念

ながら、準々決勝3組で6位と敗退して

しまいました。

男子と同じように、周回中の速い流れで

位置取りできない。

スプリント力はあるのに。

とても残念です。

 

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ケイリンとオムニアムでは、競技の性格

がまったく違います。

ケイリンは短距離種目で、オムニアムは

中長距離種目です。

だから女子競輪の選手はオムニアムには

出場していません。

自分の力が活かせない、予選突破でさえ

簡単ではないからです。

 

僕が競輪選手の街道(ロード)練習に参

加したときに競輪選手から、

「センバ君のほうが速いんだから、俺に

合わせなくて先に行っていいよ」と言わ

れてました。

当然、スプリントで僕はまったく歯がた

ちません。競輪選手はプロですから。

でも街道だと、アマチュアのこっちのほ

うが速い。

それだけ種目によって適性が違います。

 

更に梶原選手の凄いところは、自分のこ

とをよく分かっている。

戦術や戦略、そして脚質の強みが出せる

最適な種目を選んでいます。

オムニアムは、20人~30人の選手が

出場して、各種目のポイント合計で勝敗

が決まります。

出場メンバーでトップを取れる選手は限

られていて、毎大会一定の選手をチェッ

クしていれば、そんなに外さない。

すると、戦術や戦略が立てやすい。

自分の調子を考えて、レースの展開で力

の配分を決めていくことができます。

 

更にさらに、梶原選手は無類の練習好き

で、ずっと練習していたいタイプです。

野球のイチロー選手のように、練習が終

わってからもバッティングセンターに行

ってしまうみたいに。

練習のし過ぎで、体調を崩したのを気付

かないぐらいです。

「自転車が好きでたまらない」との事。

 

そして将来は、プロであるガールズケイ

リンの世界には進まないそうです。

大学で何かをやっていきたい。

でも、ケイリンでは自分の力が発揮でき

ないと感じているからかもしれません。

 

 

クレバーで本当に自転車が好きでなけれ

ば、メダルには届かないんです。