yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

主導権は誰にある?(春のパン祭りではない④/④(不動産百話②))

 

そのとき、逆のケースですが昔あったこ

とを思い出しました。

僕が最も尊敬する営業マンです。

都市銀行の住宅ローンセンターの50歳

代の所長代理。

僕がまだ鉄道系不動産会社にいたときで

すが、彼は毎日ほぼ決まった時間に2回

来ます。午前と午後に各1回。

(これに関しては、以前詳しく書いてい

るので割愛します)

 

そこで契約を詰めていた、ある大手建設

会社の役員さん。

住宅ローンはどこがいいかと聞かれたの

で、その住宅ローンセンターと担当者名

を伝えました、参考までに。

 

数日後、その大手建設会社の役員さんか

ら、この前話していたローンセンターを

紹介してほしいと連絡がありました。

取引先の銀行に住宅ローンの相談に行っ

たところ、非常に失礼な対応をされたと

のこと。

こちらで紹介した住宅ローンセンターに

電話すると、センター長が対応。

実は、事前にこういった案件が出るかも

知れないと伝えていたんです。

 

その日の午後、お客さんがローンセンタ

ーに行くと、センター長が非常に丁寧で

分かりやすい対応をしてくれたとの事。

対応の良さに感謝し、口座にあった億単

位の預金もその銀行に移したようです。

 

お客さんからは感謝され、ローンセンタ

ーとその銀行の支店からも謝意を伝えら

れました。

 

夕方、預金を持っていかれた銀行の副支

店長と融資課長が僕のところへきて、融

資と預金をひっくり返せないかと泣きつ

いてきたんですが、できない相談です。

 

つまり、そういうことが起こる可能性が

ある。

そして意外と多いのが、家の売買の主導

権を握っているのが奥さんのケース。

何も言わないで、実は奥さんが中心。

 

取り合えずその場を取り繕って、簡単な

査定金額を伝えて終わりました。

 

信託銀行に報告に行った結果、対応した

方がいいということになりました。

なぜなら、実家がグループの都市銀行

口座をもっている。

実家の父親は地元の名士で、都市銀行

本店が対応している超富裕層の会員。

金融資産だけで 10億円以上あるとのこ

と。1ミリの失礼も許されないんです。

 

僕だけじゃなく僕の上席もお礼の連絡。

不動産課の課長が挨拶訪問。

外回りの財務相談員さんの訪問回数を増

やして、関係者全員でサポート。

 

 

結局、何事もなく売却できたのですが、

たぶん全員でサポートしたからです。

「パン祭り」で、すべてが終わります。