yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

M銀行の飯田橋支店(銀行の不動産情報⑥/⑫)

 

銀行も支店や担当者によって、かなりイ

メージが変わります。

 

銀行系不動産会社に在籍していたとき、

その M銀行の飯田橋支店も担当していま

した。

印象に残っている支店の一つが、飯田橋

支店です。

 

銀行はその支店の規模によって、渉外1

課、2課、3課なんかに分かれている。

なぜ同じ名前で、「課」だけ違うのかと

いうと、お客さんに分かりにくくするた

めです。

これが課ごとに、融資、預金、投資相談

なんかに分かれていると、他のお客さん

に何となく何を相談しているのか分かっ

てしまいます。

警察が、生活安全課になっているのと、

同じような理由です。

 

その渉外2課の課長は、ときどき銀行の

自転車で飯田橋の街をポタリングしてい

ました。

もちろん何の用事もないときではなく、

お客さんを訪問した帰り道のことです。

理由は、空き地や誰も住んでいない家、

そして自行の融資先で返済がうまくいっ

ていない家を見るためにです。

 

これから書くことは、ネットやテレビ、

本にもなっていません。

僕の実体験ですが、誰も公表しない。

銀行側は絶対に言わないし、銀行系不動

産会社の担当者でも知らない営業マンが

多い、あるいは言えないからです。

また、そういう銀行の担当者と出会える

かどうかという運や、不動産会社の営業

の知識と行動性なんかもあります。

 

そして渉外2課の課長は、見てきた不動

産で気になったものをメモしてきて、住

宅明細地図に落としていきます。

 

僕たち担当銀行を持っている不動産営業

は、必ず毎日担当している支店を訪問し

ます。

毎日、必ずです。

行った時間を、これも毎日なんですが、

自分の会社の上席に報告しなければなら

ないから。

それをチェックされるんです。

3支店担当しているなら、毎日必ず3支

店を訪問します。

 

この日も飯田橋支店を訪問しました。

そのときに応接室でこの課長から、印を

つけた住宅明細地図を渡されました。

いつもの調査依頼です。

 

 

この調査は登記の調査。

その空き地や空き家、債務者さんの不動

産の持ち主やお金の借り入れ状況を調べ

て、銀行の底力を発揮していくためのも

のなんです。