こんな情報のひとつで、こんなことがあ
りました。
信託銀行の横浜支店からから紹介された
お客さんです。
最初は、自社の持つ保土谷のビルの住居
部分の賃貸問題、空室率が増えているの
を解決したいという問題です。
そのビルには本店も入居していたので、
そこを訪問。６０代の兄弟が経営してい
るアメリカ雑貨の店です。
２階には学習塾が入居していて、３階か
ら７階までは賃貸用住居部分。
話を聞いているうちに、銀行への返済が
難しくなっているのを解決できないかと
いう問題に変わっていきました。
現在は、この保土谷のビルと近くに自走
式２階建ての鉄の駐車場。その他にもビ
ルを持っているとのことです。
まずはビルの売却。僕の査定は３億円で
す。売主さんの希望で、情報を公開しま
した。
本当は内々でやりたかったのですが、対
銀行策で、返済のための行動を起こして
いることを知らせたかった。
返済のために動いているという、銀行へ
のアピールです。これで銀行の返済督促
が、ちょっとは緩和されます。
金額的には割高ではない。ただ、グロス
（総額的）に横浜という場所がら動きが
あるかどうかが懸念材料。
自分や会社のお客さんだけだと少し時間
がかかってしまうかもしれなかったんで
すが、不動産業者専門の情報機関である
レインズ（東日本不動産流通機構）に登
録したところ、他の業者さんからの買主
さん案内や紹介が連日続き、すぐに契約
になりました。
本当は時間をかけてじっくり販売して、
買主さんも自分で紹介したかったのです
が、銀行の手前しょうがありません。
このビルの売却だけだと返済が少し残っ
てしまうので、自走式２階建ての駐車場
も売却することになりました。
こっちも査定は３億円。素地価格です。
銀行対策で、１週間だけレインズ登録を
してから取り下げ。すると山のような問
い合わせ。
結局、マンションデベロッパーさん３社
で競争入札して、３億円で決定。
それから半年後、会社に知り合いの仲介
業者さんが来訪してきました。
「センバさん、今日はどこにも出ていな
い秘密の情報を持ってきました。ぜひセ
ンバさんの力で、お客さんを紹介してく
ださい」
もったいぶりながら出したその図面は、
半年前に契約になったあの自走式駐車場
です。しかも僕が作った図面のまま。
（これって秘密の情報なの？）
また、お化けが出ました。
