yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

個社対応って?(銀行の不動産情報⑩/⑫)

 

個社とは、「一個の会社」を個人になぞ

らえた表現です。

 

ここで言う「個社対応」とは、僕の所属

していた銀行系不動産会社では、半年に

一回行われていた会議で、都市銀行のお

客さんである法人さんの事業経営や資産

運用・他の問題点なんかを、都市銀行

情報共有して共通の認識を持つこと。そ

れによって素早い問題解決を図ります。

こちらにとっては、事前に所有不動産を

すべて教えてもらえるために、経営に問

題があったりして何かが起きた場合は、

売却や賃貸転用などの対応が早くできて

いく。問題解決までの時間が短くて済み

ます。

 

ただこれは、都心でも基幹店以外では行

われていません。だからせっかく銀行系

不動産会社にいても、そこに配属されな

ければ、そんなことは知らない。聞いた

ことすらありません。

本店、虎ノ門、銀座、浜松町、品川、渋

谷、新宿、池袋支店なんかを担当してい

ないと会議は参加できません。

ここで、営業マンとして大きな差がつい

てしまいます。

正確に言ううと「個社対応検討会議」。

略して「個社検」です。

 

銀行系不動産会社に所属することの醍醐

味、これができないと居る意味が半減し

てしまうぐらいの会議です。

具体的に浜松町支店のことで言ううと、

〇月〇日 朝9時に会議がスタート。そ

こから18時まで通しでの会議。昼飯を

食べる時間もありません。

銀行の各渉外課の課長と担当者が来て、

資料を渡されます。もちろん社外秘。

その内容は、社名、規模、社長や役員の

考え方や方針。そして大事なのは社内で

の関係性です。

そのときのM銀行は、中小企業を担当し

ていました。

 

ここでもう一度金融機関、特にMフィナ

ンシャルグループの中での当時の銀行の

位置づけを確認。

まずはトップに「Mコーポレート銀行」。

ここは上場会社や非上場でも日本のトッ

プ法人やそれに準ずる法人、省庁なんか

を担当しています。

そして中小法人や大きな金融資産を持っ

ている個人を担当するのが、都市銀行

あるM銀行。

それらを信託業務や不動産業務でサポー

トしたりするのが、M信託銀行です。

また、Mフィナンシャルグループとは関

係ありませんが、地方銀行や信用金庫と

業務提携しています

 

 

場合によっては、非常に気を遣わなけれ

ばならないデリケートな情報が入ってく

ることもある。

だから、そういう店舗に配属された営業

マン以外は会議に参加できない。

既に営業マンの選別がされています。