yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

君は持ち逃げ君?①/②(不動産百話⑥)

 

これも鉄道系不動産会社での話。

蒲田の不動産会社、Hセンターに出向し

ていたときのことです。

いい加減な会社でも、なかなか優秀だっ

たり、志がある社員が入ってくることだ

って、たま~~~にはある。

しかしそれはすごく確率が低い。普通に

考えると、ちゃんとした人はちゃんとし

た会社に入っています。

ただ、ここはそうでは無いだけです。

 

「周りがバカばっかりでよう」

なんて言ってるのは、本人もそうだから

です。なぜ気づかない。

例えば求人をかけたとき、応募してくる

人たちを見て、逆に自分のレベルが分か

ってしまうことがある。

 

ある日、求人を見たという男性が、約束

の時間より30分以上遅れてやってきま

した。時代が違うので年齢制限を表示で

きたときの話です。

募集要項には、30歳までと書いてあり

ますが、その男性はどう見ても50代。

あまりきれいではないポロシャツに作業

ズボンを履いています。靴は安そうなス

ニーカー。

 

(普通はスーツで来ないか?)

 

そう思っても口には出さずに、

「こちらにお掛けになって、履歴書をご

用意ください」と伝えました。

 

すると突然、

「なにお~~~!履歴書だと~~~!」

「ふざけんじゃね~~~!そんな会社は

こっちからお断りだ~~~~~!」

そう叫んで立ち上がり、椅子を蹴飛ばし

て出て行ってしまった。

 

そこにいた全員の表情がこわばったまま

で、ポカンとしています。

 

つまり、こういったことなんだろうと思

います。

あまり知名度が無い会社。それでも大卒

の初任給が15万円ぐらいの時代に、最

低給料が25万円+歩合給。

うまく潜り込めればいいけど、今までち

ゃんと職に就いたことがないので、履歴

書に書けることが無い。あるいは履歴書

を書いたことさえない。

人間は弱点を突かれると、キレることが

よくあります。多分そんな感じ。

 

このころは、分譲事業も始めたので、設

計や工事部門も作りました。

入社半年の50代の工事担当D主任。普

段からちょっと怪しい。工事について詳

しくないだけでもおかしい。

 

 

そのD主任が工事代金を受け取りに行っ

たまま戻って来ず、連絡も取れなくなり

ました。金額は50万円です。

あいつやったな・・・・・。