これも鉄道系不動産会社での話。
蒲田の不動産会社、Hセンターに出向し
ていたときのことです。
いい加減な会社でも、なかなか優秀だっ
たり、志がある社員が入ってくることだ
って、たま~~~にはある。
しかしそれはすごく確率が低い。普通に
考えると、ちゃんとした人はちゃんとし
た会社に入っています。
ただ、ここはそうでは無いだけです。
「周りがバカばっかりでよう」
なんて言ってるのは、本人もそうだから
です。なぜ気づかない。
例えば求人をかけたとき、応募してくる
人たちを見て、逆に自分のレベルが分か
ってしまうことがある。
ある日、求人を見たという男性が、約束
の時間より30分以上遅れてやってきま
した。時代が違うので年齢制限を表示で
きたときの話です。
募集要項には、30歳までと書いてあり
ますが、その男性はどう見ても50代。
あまりきれいではないポロシャツに作業
ズボンを履いています。靴は安そうなス
ニーカー。
(普通はスーツで来ないか?)
そう思っても口には出さずに、
「こちらにお掛けになって、履歴書をご
用意ください」と伝えました。
すると突然、
「なにお~~~!履歴書だと~~~!」
「ふざけんじゃね~~~!そんな会社は
こっちからお断りだ~~~~~!」
そう叫んで立ち上がり、椅子を蹴飛ばし
て出て行ってしまった。
そこにいた全員の表情がこわばったまま
で、ポカンとしています。
つまり、こういったことなんだろうと思
います。
あまり知名度が無い会社。それでも大卒
の初任給が15万円ぐらいの時代に、最
低給料が25万円+歩合給。
うまく潜り込めればいいけど、今までち
ゃんと職に就いたことがないので、履歴
書に書けることが無い。あるいは履歴書
を書いたことさえない。
人間は弱点を突かれると、キレることが
よくあります。多分そんな感じ。
このころは、分譲事業も始めたので、設
計や工事部門も作りました。
入社半年の50代の工事担当D主任。普
段からちょっと怪しい。工事について詳
しくないだけでもおかしい。
そのD主任が工事代金を受け取りに行っ
たまま戻って来ず、連絡も取れなくなり
ました。金額は50万円です。
あいつやったな・・・・・。