不動産取引きでは事件も多い。金額が大
きいからなんですが、多発しています。
代表的なのは地面師がらみ。これはその
土地の所有者になりすまして売却を持ち
かけ、お金をだまし取るもの。
最近では、2017年に起きた事件、積
水ハウスさんが、55億円もだまし取ら
れた事件が品川区でありました。
また、当時日本を代表するマラソンラン
ナーだったS選手も、神宮あたりの電柱に
張り付けてあった違反捨て看板の不動産
広告にだまされて、8,000万円を払っ
てしまいました。
他では親族によるもの。不動産を持って
いる高齢者を、その親族がだますという
もの。つい最近、2022年1月14日
に書いた「おら司法書士ビギナーだべ」
にあったように、高齢の親族がからむと
司法書士さんとかは慎重になります。
そしてもう一つ、もう50年以上前やそ
れ以降もときどきあったこと。でも最近
はほとんど聞かない「原野商法」。
こんなところは売れないだろうという山
の中や北海道の湿地帯。でもそんな土地
でも持ち主がいるということは、誰かが
買ったということ。
日本テレビ系ドラマの「家売るオンナ」
で、主人公の北川景子さんが言う決めゼ
リフ「私に売れない家はない」は、不動
産業界の「売れない不動産はない」から
きていると思いますが、昔はどんな場所
でも売れました。
ただ、売り方に問題があったケースもあ
った。そんな相談を何回か受けたことが
あり、今回はそんな話です。
不動産会社でも昔のデベロッパーに多い
んですが、〇〇観光とか〇〇観光開発と
かつく、ちょっと遠いところの不動産を
扱っている匂いがする社名。
こういったところは、いわゆる「原野商
法」をやっていたり、やっていた過去が
あった可能性があります。ま~全然違う
ケースもあるので、そこは慎重に見極め
たい。
ざっくりのイメージとして、山の中の崖
の上から営業マンが石を投げて、
「あっなたの土地は、あっの辺で~す」
そういう説明で土地を売る。
信じられない営業方法です。