yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

自転車の「本当」を知らなかった(北海道~九州⑭/㊵(自転車100kmライドって何㊲))

 

僕が競輪選手になれなかったのは、プロ

スポーツ選手としてそこまで強い身体で

なかったこと。そしてロードレーサー

スプリンターとしてすごい成績が残せな

かったのは、練習量が少なくて練習方法

や運動生理学、栄養学、環境、また集団

での練習をあまりやらなかったから。

最後にメカ。本当に自転車を理解してい

なかった。

この記事のシリーズ最後に書きますが、

もしも今持っている知識をその当時持っ

ていれば、結果はかなり違っていたはず

です。

 

trust-work.jimdosite.com

 

阿蘇は二重式火山です。五つの山を中心

にして周りを囲われたようになっていま

す。正確な円形ではないんですが、峠か

らは丸く窪んだ平らな台地に、町や畑、

山林、鉄道や道路が走っているように見

えました。

それが、周囲約128kmの中に納まって

いるから、初めの感想としては「ジオラ

マ」だったんです。

 

疲れた体で、長い下り坂を慎重に降りて

行く。実は下り坂はあまり好きではない

んです。なぜなら事故の確率が高いから

なんですが、それは周りが思っているよ

りも速度が出て、ともすればコントロー

ルがしにくくなるから。

当然、ロードレースのときなんかだとコ

ーナーを攻めていくこともありますが、

ロードレーサーはヘルメットやグローブ

以外は、身に着ける安全装備がない。そ

れなのに集団の下り坂で、時速90kmを

超えることもある。このタイミングで誰

かがミスしたりコケたりしたら、自分の

人生が終わってしまうかもしれない。

 

オリンピックやツール・ド・フランス

ジロ・デ・イタリアなんかを見ているだ

けだと、世界で最高の能力や技術で走っ

ていることを忘れてしまいます。でも実

際の出場レースでは、力量や経験、スピ

ードやテクニックの差、またはレース慣

れしていない選手が必ずいる。

地方のレースに出ていても、東日本選手

権や全日本選手権、国体に出たことが無

い。そういった選手はそれらのレベルに

はなく、実はレース中に他の選手との距

離感が悪くて、体やタイヤが接触したり

している。

 

 

後ろの選手が、前を走る選手の後輪を自

分の前輪を接触させてはじくと、前の選

手は簡単に転倒・落車します。