yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

今度のお化けは埼玉県大宮市(不動産、逃した三匹の一匹め②/⑯(不動産百話⑫))

 

不動産業界にいないと意味が分からない

ものがいくつかありますが、専門用語み

たいに、調べれば分かるものの方がいま

は多い。そして、ウイキペディアや専門

家が発信しているネット情報とかも沢山

あって、かなりの部分は知ることができ

るようになっています。

でも、そこに載っていないものも実はか

なりある。調べることができない。ある

いは調べても、正確なことが書いていな

かったりする。

 

trust-work.jimdosite.com

 

その物件は、グループ会社から来た話な

んですが、最も正確な話のルートである

親会社のM信託銀行の本店不動産部から

降りてきたもの。更にもとをたどれば、

その上でした。M銀行飯田橋支店の渉外

2課の課長案件。そしてそこの副支店長

が渉外課課長だったときからの得意先案

件です。

情報元はガチガチに固い。その中で一番

大事なことは、複数いた売主さん全員に

きちんと会えること。

銀行の取引先なんかでも、相手が大きす

ぎると一介の営業担当だと、会わせても

らえないことも多いんです。それが僕の

ような、M不動産本店営業1部のベテラ

ン営業セクションマネージャーだとして

もです。

 

売主さんにきちんと会わせてもらうこと

ができれば物件が確定するし、売主さん

の事情や意思、更に思惑までも推測する

ことも可能。

今回の物件は土地です。現況は更地。場

所は埼玉県大宮市。JR大宮駅から平坦な

道を歩いて約20分。でも、なかなか出

ない物件だなと思ったのがその大きさ。

登記簿上ですが、2000坪近い。

これは、不動産仲介に関わる者としては

心が騒ぐ。一発契約を決めたとしたら、

売買金額がいくらになるんだ。仲介手数

料はどうだ。半年分ぐらいの営業成績に

なったりしないか。

 

物件調査をしたところ、簡単な案件では

ないことが分かってきました。でも基礎

資料を作って、グリップ業者さんに買い

取り価格調査をかける。他には絶対情報

が漏れないように細心の注意を払いなが

らです。

 

 

でもその2週間後に、あるブローカーが

訪ねてきました。

「すごい物件の売却裏情報がある」

「大宮の更地で、2000坪」

 

(おいおい、どっかで聞いたぞ)