yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

画面の割れたスマホ(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ㉚/㊿)

 

少しさかのぼって、4月29日。妻が抗

がん剤の皮下注射治療を始めた日。アマ

ゾンから、スマホのガラスフィルムが届

きました。娘が注文した物。

 

「うまく貼れた」

「こんなことでも元気になれるね」

久しぶりに笑顔を見せてくれました。

 

trust-work.jimdosite.com

 

4月22日は妻の入院日。

付き添いで行った娘が、最初に「急性骨

髄性白血病」の告知を受けました。

僕は仕事があって休めなかったからなん

ですが、すごくかわいそうな役目をさせ

てしまった。

後で分かることであったとしても、最初

に告知を受けるとショックが大きいはず

です。すぐに連絡を受けた僕でさえも、

頭の中が真っ白になってしまった。

 

18時から僕、妻、娘が揃ってお医者さ

んから説明を受けました。

以前書いたように、血液の数値がすごく

悪くなってしまっている。血液検査の結

果をプリントした紙を見せてもらいなが

ら説明された。一番の問題点は、先生が

大きくボールペンで囲ったところ。

「other」と書いてある。

これは、正常な血液の成分に分類できな

かったもの、そう、その他の異常な細胞

といったものです。それが 15ある。

その 15という数値は、あまり大きくな

いとのことでしたが、本来は無いもの。

絶対ゼロでなければならないもの。白血

病細胞です。採血したのを光学顕微鏡で

見て、数えて調べるそう。

 

三人とも(大変なことになった)と思い

ショックを受けながらも、どこか現実感

がない。受け止めきれないんです。

 

不安気で、今にも泣き出しそうな妻を病

院に残して帰るとき、娘は落ち着いたふ

うにしていた。

地下鉄の駅に向かう途中で娘の顔を見る

と、「大丈夫」と答える。

僕が何も聞いてないのに。

 

 

娘が翌日の仕事帰りの道で、後ろから声

をかけられました。知らないサラリーマ

ンの方です。

 

「落としましたよ」と、スマホを拾って

くれました。

娘は、スマホを手に持って歩いていたこ

とも、スマホが手から力が抜けて落ちて

いったことにも気がつかなかった。

スマホのガラスフィルムには、3本の大

きなヒビが入っていました。