yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

命のプレゼン⑥/⑥(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ㊻/㊿)

 

この日は、5月29日の日曜日。

骨髄バンクに登録していた妻は、もう白

血球の検査を済ませています。結果が出

るのは、検査してから1週間ぐらい後。

入院しているとはいえ変な話、血液の成

分が悪いだけなので、輸血して抗生物質

を点滴投与し安静にしていれば、特に見

た目に変わりはない。食事も栄養管理さ

れたものを摂っているし、間食もしてい

ないので健康的に少し痩せてきたぐらい

です。

 

trust-work.jimdosite.com

 

実家で病気の説明をした後、妻の兄弟に

は白血球の検査をしてもらい、もしも適

合すれば骨髄提供のお願いしなければな

らない。

今日の説明の大きな目的は、妻の命を助

けてもらう「命のプレゼンテーション」

なんです。

ただ、幸いというか思ってたとおりに、

承諾してくれた。しかもこちらからお願

いする前に、自分たちから考えてくれま

した。

兄弟にとっては自分達の妹、姉なので、

当たり前のような気もしますが、たぶん

世の中にはそうでない家族や兄弟もいる

はずです。

 

それから3日後の、6月1日。妻の病院

に兄弟が来て、白血球の検査をしてくれ

た。妻と同じように、大きめの綿棒で口

の中を15回ぐらいぬぐっての検査。採

血はありません。

検査が終わってからは、面会ができまし

た。新型コロナがあったため会えなかっ

たのが、3年ぶりにやっと会えた。

そしてその帰り道、兄弟二人で昼間から

野毛山の居酒屋で飲んでいました。ちょ

っとだけの幸せな時間です。

 

説明していたときに、弟さんの言ってい

たことですごく耳に残っていたものがあ

りました。それは、確率。

骨髄移植を待っている患者さんの数が、

約2300人。骨髄バンクに登録してく

れているドナーさんの数が約47万人。

それを見て、

「確率からすると、もういるじゃん!」

「白血球の型が適合するのは、少なくて

も数万人に一人いるなら、ドナー数から

すると、10人はいるよ」

「最低でも、5~6人は絶対いるはず」

 

 

2日後に妻から LINEが来ました。

「白血球の結果がきた」

「バンクに適合者が、6人もいた」