yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

聞いてない治療(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ㊼/㊿)

 

2022年6月2日。この日で入院して

から40日め。

それまでは特に変わりなく元気で、食欲

も普通にあったのが、少しずつ体調に変

化が出始めました。4人部屋とはいえ無

菌室です。白血球が少なくても何かに感

染する可能性は、最大限に低いはず。

 

でも、微熱。

37.5°の微熱が続くようになって、その

熱が下がらない。そしてそれから数日経

つとその熱が、38.5°まで上がった。

抗生物質の点滴を、少し強めのものに変

えてもよくならない。

 

trust-work.jimdosite.com

 

6月9日。兄弟の白血球検査の結果が出

ました。

結果は、「適合せず」でした。

 

これで兄弟からの骨髄提供はなくなりま

した。骨髄バンクのドナーさん6人のう

ちの誰かにお願いするしかありません。

僕は、それが少しでも早いほうがいいな

ぐらいに思っていた。

 

そこに妻からの電話。

「臍帯血移植を勧められた。どうしたら

いい?」

そんな話しは今まで一度も出ていない。

治療の説明をされたときに、そういった

ものがあると、流れの中で話しがあった

だけです。そのために、それを勧められ

るとは思ってもいなかった。

妻の説明によると、骨髄バンクの適合者

さんを待つよりも早いそうです。

 

(早いったって、もう適合者さんがいる

んだから、それを待つのと変わらないん

じゃないのか)

そう考えていたら、こんな理由でした。

骨髄バンクに登録してくれている人たち

は、たしかに47万人もいます。本当に

ありがたいこと。

しかし実際にその中の適合者さんに連絡

を取ると、そこから更にその人たちの最

終決断を待たなければいけない。その人

たちが仕事をしていれば、移植のために

休みを取る必要もある。直前の健康診断

で引っかかるケースもあります。そして

事前に説明を受けていても、いざ移植と

なると躊躇したり、やはり断ってくる人

もいる。

 

 

全身麻酔。3時間で100本もの注射。

骨髄採取1リットル。合併症の可能性。

それがリアルになって近づくと、迷いが

出ることもあります。