yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

実は年齢制限も(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ㊾/㊿)

 

いいことばかりのような臍帯血移植。で

はなぜ最初に、骨髄移植を勧められるの

でしょうか。

それは、急性白血病の最終治療としては

最も古く、確立されたものだからです。

技術として昔からあるということは、症

例が多く移植後が予測しやすい。それに

より対応の早さや正確性に繋がるはず。

更に大きなポイントは、生着率が高いと

ころ。生着とは、移植した造血幹細胞が

体に住みついて、新しい血液を作りだす

こと。

拒絶反応やGVHDがあったり、それが何

らかの理由で住みつかないで終わったら

再度移植をしなければならない。そのリ

スクが、骨髄移植では低いんです。

 

trust-work.jimdosite.com

 

ここで整理してみると、次のようです。

 

(骨髄移植)

・古くからあり、確率された治療法

・生着率が高い

・再発の可能性が少ない

・適合ドナーの数が少ない

(ドナーの都合で、予定が組みにくい)

抗がん剤放射線は超大量

・合併症が多く出る

・移植量が多く、時間がかかる

(1リットル。6~7時間)

 

(臍帯血移植(ミニ移植))

・骨髄移植よりは新しい治療方法

(現在は、ほぼ確率されている)

・生着率がやや低い(80~90%)

・再発の可能性が高い

・既に臍帯血バンクに保存された物で、

合う可能性がある(適合基準が緩やか)

・新たなドナーがいらない

抗がん剤放射線は少ない

・合併症が少ない

・移植量が少ない(25cc。5分以内)

 

どっちも、いいところも大変なところも

あるんです。

骨髄移植は、ドナーさんという相手がい

るため、自分の予定で移植ができないけ

れど、きつい前処置を(抗がん剤と放射

線)することにより、生着しやすく寛解

しやすい。

それに対して臍帯血移植は、既に臍帯血

バンクに冷凍保存されている物を使うた

め、早く移植ができる。前処置が少し緩

やかで移植量も少なくて済むけれど、再

発しやすい、ということです。

 

 

以前、これらの移植には年齢制限があり

ました。今は一応ありませんが、55歳

をこえると、厳しい前処置がある骨髄移

植は難しいそうです。

そう、移植には年齢制限がありました。