yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

前処置関連毒性と合併症(昨日妻が急性白血病になりました② ・ ⑰/㊿)

 

「前処置関連毒性」と言うのは、一般的

な言葉にすると合併症です。移植の種類

ややり方によって出やすいものと、年齢

によって出やすいものがあります。

どんな方法によっても出てくる可能性の

高い前処置関連毒性は、次のもの。

 

・消化器のの副作用

 口やのどの痛み、炎症、嘔吐、下痢

・皮膚の副作用

 脱毛、皮膚の黒ずみ

・血尿

・赤血球、白血球、血小板の減少

・心臓や肝臓、腎臓などの機能障害

 

やはり怖い治療です。でも治療して、前

に進むしか道はない。

 

trust-work.jimdosite.com

 

その他には生着不全という、移植しても

その造血幹細胞が身体に住みつかないと

いう合併症もあります。

また、「GVHD(移植片対宿主病)」とい

う合併症もある。これは、移植したドナ

ーの白血球や、移植した造血幹細胞から

分かれて成熟した白血球が、患者の身体

を攻撃してくる合併症。特に、心臓や肝

臓などの臓器を攻撃してくる怖いもので

す。さらにこれには2種類あって、移植

後 3ヶ月以内に発症する「急性」のもの

があります。

・皮膚の紅斑や丘疹

・吐き気、頭痛、下痢

・黄疸

 

そして、移植後の 3ヶ月を超えてから発

症する「慢性」のもの。

・皮膚がカサカサになる、固くなる

・目や口が乾く

・黄疸

・息苦しい(気管支が細くなるため)

 

今はこれらの症状が出にくいようにする

ために「免疫抑制剤」を投与します。

それでも心配は尽きません。だって家族

に起きたできごと、妻がかかった病気だ

からです。10万人にたった 4人しかか

からないと言われても、それが起きた家

族、僕たちには、 1/ 1の出来ごとだか

ら、確率なんかは関係ないんです。

 

放射線治療は 1時間以内に終わります。

右半身に 20分の照射。左半身も 20分

の照射。準備なんかがあってもそれで終

わります。痛くも熱くもない。ただ、そ

の分逆に不気味な感じがする。何も感じ

ないのに、体の中に残っている造血幹細

胞を、静かに完全に壊しているから。

 

 

放射線治療が終わった夜、妻から LINEが

来ました。

「特にいまのところ、何ともないよ」