入院初日に行った血液検査。その結果を
見たときに、こんなにあるのかと驚きま
した。それは血液の項目。
赤血球や白血球、血小板なんかは分かり
ます。でもなんだか知らないカタカナや
アルファベットで書かれたものがある。
たぶん全部で 30項目以上です。そして
その右に書いてある数値やアルファベッ
トは何を指してるのか、それが正常なの
か違うのかが、まったく分かりません。
臍帯血移植の説明を受けたときに、なぜ
か妻が喜んだ「B」の血液型。A型から変
わるのに、抵抗感はないみたい。
そして 2日後、妻から LINEが来ました。
「O型に変わった」
担当の H先生の説明だと、最初移植予定
だった臍帯血の B型は、妻の体に合併症
を起こしやすい可能性があるものが見つ
かったそうです。
血液検査の項目にあったものの意味が、
あまり理解できないので、聞いても何だ
か不明のままです。でもとにかく合わな
かった部分がある。それだったら変えた
ほうがいいに決まってる。
妻の父親は O型です。すると何か B型よ
りも合うような気もしてきました。
移植手術後に、だんだん体調が悪くなっ
てきた。僕が面会・荷物交換に行った日
の 8月 8日がそのピーク。ベッドから
起き上がることもなく、うつろな感じで
咳込みながらやっと話している。咳をす
るとすごく辛そうで、会話もとぎれとぎ
れになっています。
その 8月 8日に血液検査がありました。
そろそろ好中球が増え始めてもいい頃で
す。でも結果はゼロ。一つもありません
でした。
あまりにもがっかりした妻は、その結果
を家族に知らせるのを止めました。家族
を同じ気持ちにさせるのが嫌だから。
その 2日後、8月 10日。また、血液検
査がありました。
そしたら 10個。
たったの 10個ですが、やっと増え始め
造る細胞を壊しています。全く血液を造
ることができなかったはずのに、たった
の 10個ですが、好中球ができました。