8月16日、妻からの LINEには、
「熱がある。38.0°」
「だるくて、なんだかすごく不安」
そして、
「ダメかも。好中球が減った」
「36個から 15個になった。困る」
せっかく増えてきた好中球が減りはじめ
ました。
翌日以降の好中球は、15から16個ぐ
らいで、変わらなくなった。僕の予想で
は、好中球は確定診断日までに必要な数
にぎりぎり届かないんじゃないかといっ
たもの。なにか根拠や特別な知識がある
わけではなかったんですが、なんとなく
300~400個ぐらいまでしか届かな
いと思っていました。
だって増え方が遅すぎる。
H先生からかかってきた電話の
「打ち合わせ通りに進めましょう」は、
実は僕が事前にお願いしていたもので、
病院側が考えていたことと同じプランで
した。
それは、もしも生着が難しそうであった
場合は、次の治療の準備を少しでも早く
進めたいということ。
8月25日に、「生着しない」といった
確定診断が出て、それから次の手段を考
えたら、タイムラグが出てしまう。する
とその間は、体調を維持するための薬の
投与ぐらいしかできません。おそらく、
7~10日ぐらいは日にちをロスしてし
まいます。最大でも 2mぐらいしか移動
できない無菌室。そんな辛い所からは、
たったの 1日でも早く、いや 1時間でも
1分でも早く出してあげたい。そのため
には、生着が難しそうだという確定診断
が出る可能性がある場合は、とにかくそ
れが無駄になろうが、そのためにお金が
かかろうが、準備だけはしておきたい。
それが僕が妻にできる数少ないことで、
僕の計画だったんです。
今回の臍帯血移植が難しかったら、次回
はもう一度臍帯血移植ではダメだと考え
ていました。また生着しない可能性があ
るんじゃないかと疑ってしまう。
僕なりに調べて、実際はかなり時間がか
かる骨髄移植ではなく、末梢血幹細胞移
植をお願いしていました。
幸い病院側もまったく同じ考えでした。