yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

春風亭一之輔さん(昨日妻が急性白血病になりました② ・ ㉛/㊿)

 

妻が入院してから何かと気ぜわしく、ほ

とんどまともに休んだ記憶がない。そん

な中で、半日だけ予定が空いた日があっ

た。こんなときは映画がいい。

たまたま見たい映画がいくつかあって、

何十年ぶりかなんですが、一人で見に行

きました。

「ドライブ・マイ・カー」、「シンウル

トラマン」、「大河への道」です。どれ

も見てよかったと思える作品だったんで

すが、一人です。始まる前に話せたり、

終わった後に感想なんかを言える相手が

いません。

楽しいはずの映画も、かえって現実を突

きつけられてしまうような感覚。心から

楽しむことができなくなっていました。

 

trust-work.jimdosite.como売斜線

 

ただ、数時間だけ現実を忘れることがで

きたものがありました。

 

8月20日 横浜・関内ホール

 

春風一之輔さんの落語「ドッサリまわる

ぜ2022」です。いま、一番チケット

が取れないと言われる落語家さん。ニッ

ポン放送のラジオでも、トークがすごく

面白い。そういえば、以前落語を見たの

はもう 2年以上も前、春風亭昇太さん以

来です。そのときは、三遊亭円楽さんや

漫才のナイツさんも出演していて、楽し

い時間を過ごせました。

でも今回は一之輔さん単独です。前説も

一之輔さんがやっていた。まさかそこか

らやると思わなくて、帽子をかぶりジー

ンズで出てきたときは、誰か分かりませ

んでした。しかし話し始めると圧巻で、

誰にもマネできない面白さなんです。

それはその技とテンポ。

僕の席は、2階の一番前の真ん中。そこ

でも、囁くような小さな声もしっかり届

き、張り上げる声は、まるで横にでもい

るように、驚くほど大きく聞こえる。し

ゃべりのメリハリだけでも、グイグイ引

き込まれていきます。扇子はまるで噺に

合わせた道具に見え、打ち鳴らすときは

甲高く響く。体全体を使った表現や足の

甲を使って出す、走る音の擬音なんかも

臨場感が凄く、噺に厚みを持たせます。

 

 

でも一番面白かったのは「枕」。

新型コロナにかかった話しと、北海道は

登別の熊牧場に行った話しでは、本当に

久しぶりに、大爆笑してしまいました。