yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

ほとんど連絡が無くなった(昨日妻が急性白血病になりました② ・ ㉜/㊿)

 

末梢血幹細胞の移植が終わる少し前に、

早く仕事が済んだ長女が面会に来てくれ

ました。

内線電話で妻が長女に、

「もう終わるよ。ほとんど残ってない」

と点滴のパックを指差します。

 

弟さんから末梢血幹細胞を採取している

途中でも、薬が効いているためにどんど

ん白血球が増えていたそうです。

きっとうまくいく。何となく安心しなが

ら、見ていられました。

 

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移植が終わってからも妻は元気でした。

もちろん入院最初のころとは違い、まっ

たく食べられなくなって痩せてしまって

います。1回目の移植の前処置毒性のた

めに髪やまつ毛が抜けて、爪の付け根は

黒くなり、顔がむくんだり瞼が腫れたり

している。でもやっと少しそれらが落ち

着いてきました。

 

無菌室から見た夕焼け

 

1回目の臍帯血移植で成功していれば、

もう一度抗がん剤を使うことも放射線

を照射する必要もなかった。

 

臍帯血移植のときの白血球の型は、4個

だけ合っていました。6個の型があるの

で、本当は全部合っていればいいんです

が、なかなかそうはならない。だから合

併症を抑えるために、免疫抑制剤を使い

ます。でも妻には免疫抑制剤が合わない

みたいで、その投与を受けた翌日から、

だいたい体調を崩します。

 

うまくいかなかった臍帯血移植。具体的

な数字でいうと、白血球の中の目安にな

る好中球が、最高で165個までしか増

えなかった。生着には 500個が必要で

す。それが 3回なければいけない。そこ

まで届きませんでした。そして骨髄の割

合。妻のもともとの骨髄は 85%残って

いました。新しい骨髄が妻の体に住み着

いたのは、わずかに 15%です。この体

に住み着いた確率だけでは、単純に測れ

ないそうですが、この割合ではやはり心

もとない。どう考えても、500個にな

りそうにありません。

だいたい僕は、この病気に対してそんな

に知識がある訳ではない。骨髄は全部替

わるものだと思っていたぐらいです。

 

 

それから 1週間後、妻からの連絡がほと

んどなくなりました。