一日に複数の業務を引き受ける僕の仕事
は、終わるのがだいたい午前 1時30分
ごろ。帰りの車に乗り込むときには、街
の灯りが少なくなっている。もう既に寝
ている人もいる時間です。そんな時間な
ので、横浜でもたまに星がきれいに見え
ることがあります。いつもは雲に覆われ
ていたり、何かガスっていてあまり見え
ない星。
実家の青森の夜空なんかに比べれば、数
や明るさ、鮮明さはすごく小さいけれど
も、それでも何かホッとする。そしてそ
の広がりに対して、なんだか自分がちっ
ぽけな存在に感じてしまう。
特に今日は、そう思いました。
僕は仕事や趣味の範囲で、ちょっと変わ
った実用書、経済や資格の本とか資料を
読むことが多いんです。
たまに趣味で、宇宙科学に関する簡単な
解説本を読むことがあります。その宇宙
関係の本で、去年の年末辺りから気にな
って、仕方がないことがありました。
それは、ジェームズ・ウエッブ宇宙望遠
鏡。
ウエッブ宇宙望遠鏡で撮影された海王星と輪
(NASAなどが提供した画像を使用)
今までに公開された銀河や宇宙の画像な
んかで、その美しさや鮮明なものは、ほ
とんどがハッブル宇宙望遠鏡から撮影さ
れたものです。この望遠鏡は、グレート
・オブ・ザ・バトリー計画というものの
一つで、1990年4月に打ち上げられ
ました。もう 32年も前の物で、本来な
ら 15年程度しか使えない予定だった。
だからもう 計画寿命が過ぎている。
それでも今日も、地上から約 600km
の上空の軌道を周回している。そしてま
た、様々な画像や貴重なデータを送信し
てくれています。
地上から約 600kmって凄すぎると思
っていました。どんなに高い山の上に設
置された望遠鏡よりも、しっかりしたも
のを写して送ってくれる。
そんなときに NASA から新しい宇宙望遠
鏡が打ち上げられました。
地上から約 150万kmも先を目指して
です。
・・・150万km 先?!!・・・。