yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

たったの 20個(昨日妻が急性白血病になりました② ・ ㊹/㊿)

 

他の医師とは A先生。治療説明のときに

も立ち会ってくれた先生の一人です。

でも、わざわざ面会用の通路まで来てく

れるなんて、何かよほどのことがあった

はず。そしてそれは、いい話しではなさ

そうな予感しかしません。

 

病室の妻から見えないところで、

「担当の H先生が直接お話ししたいとの

ことです。後 1時間ほどで来ますから、

お時間をいただけないでしょうか」

 

僕は頷くしかありませんでした。

 

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妻との面会が終わってから時間があった

ので、1階のコンビニで買ったサンドイ

ッチを食べながら、休日で誰もいない病

院の大きな待合室に並んでいるソファー

に座り、長女と不安を打ち消すような会

話を続けていた。そこに H先生が声をか

けてきて、13階の第2面談室に来るよ

うに伝えられました。

 

無菌室の面会用通路

 

第2面談室で待っていると、神妙な面持

ちをした H先生と他の女性医師、そして

移植コーディネーターの看護師さんが入

ってきて、いつもよりかなり慎重な話し

かたで、これまでの経緯と今日分かった

ことを、ゆっくりとパソコン画面に映し

出されたのデータを指差しながら伝えて

くれました。

 

繰り返しになりますが、今回の移植であ

る「末梢血幹細胞移植」の造血細胞が生

着するのは、9月14日から21日の間

です。その間に 3回、白血球の主な役割

を果たす「好中球」が 500個なければ

ならない。抗がん剤投与と放射線照射の

前処置を受けた妻の造血細胞は壊されて

いて、好中球も他の白血球もゼロです。

そして 14日と16日の血液検査の結果

は、白血球の生着どころか白血球そのも

のがまったく無い、ゼロのままでした。

 

H先生や同席した 2人の雰囲気からも、

良い結果ではないんだろうなということ

は分かります。そしてそれの告知をこれ

から受けなければならない。

 

 

H先生から、

「20日の血液検査の結果、白血球の数

はゼロでした。そして 22日、昨日の結

果ですが白血球が 40個、好中球はその

半分の 20個でした」