yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

「生きたい」思い(本日妻が亡くなりました⑲)

 

この記事、

・昨日妻が急性白血病になりました① 

・昨日妻が急性白血病になりました② 

・本日妻が亡くなりました

 

本当は、こんなに長く続けるつもりはあ

りませんでした。

病気になった驚きと悲しみ、そしてそん

な中でも頑張っていく妻と、治っていく

様子を伝えたかっただけです。

 

病名が分かったときは、家族みんなが落

ち込みました。でも白血病は治る病気だ

と聞いていた。現に、競泳の池江瑠花

さんは寛解し、オリンピックに出ていた

じゃないか。それが大きな心の支えにな

って、妻も治ると信じていました。


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移植でA型からO型に変わるはずだった

 

「昨日妻が急性白血病になりました①」

のあと、一度違う話しにしたのは、辛い

ことがあったからと書きました。この辛

いことというのは、移植のときに使う免

疫抑制剤のアレルギーで、最悪のケース

が起きるかもしれないと言われたことで

す。

一生懸命治療に向き合い、頑張っている

妻なのに、残酷な運命が待っているかも

しれない。それを僕は知っていて、妻に

伝えてはいけない。何度も泣いたのに、

更に心が潰れそうなことが起きる可能性

が出てきた。

だから書けなくなってしまったんです。

 

以前書きましたが、最初に行った「臍帯

血移植」は、うまくいきませんでした。

80~90%の確率で成功すると言われ

たのに。

ただ幸いなことに、免疫抑制剤の量をコ

トロールしながらやっていただいたお

かげで、最悪なケースにはならなかった

し、アレルギーも出ませんでした。

 

あとになって分かったことが二つ。

一つは、この臍帯血の白血球が 4つしか

合ってなかったこと。へその緒である臍

帯血は、無償で提供されたものを、マイ

ナス 196°で凍結保存されています。

だからたくさんあって、白血球は 6個全

部合うものが使われていると思っていま

した。でも違っていた。だから免疫抑制

剤が必要だったんです。

 

 

もう一つは、このときに少しだけ増えた

白血球。

実はこれ、移植で増えたものではなく、

抗がん剤放射線で壊した妻の造血細胞

が頑張って造ったものでした。

「生きたい」思いが造った白血球です。