yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

ガリガリ君(本日妻が亡くなりました㉙)

 

2023年5月4日、孫の顔を見に、長

男の転居先の宇都宮まで、自分の車で行

ってきました。長女と次男、僕の弟と一

緒です。

孫に会うのは、もちろん妻の楽しみだっ

たはず。そしてその途中で、これもまた

妻と行く予定だった群馬県桐生の「宝徳

寺」さんと、栃木県足利の「あしかがフ

ラワーパーク」さんに立ち寄りました。

宝徳寺さんの「新緑床もみじ」はみごと

なもので、大きな感動を覚えた。また、

石庭や風ぐるまのトンネルも、参拝する

方を楽しませてくれるものでした。


f:id:yururi-furu:20230508050905j:image


f:id:yururi-furu:20230508051047j:image

f:id:yururi-furu:20230508051424j:image

宝徳寺さん


f:id:yururi-furu:20230508051400j:image

あしかがフラワーパークさんの紫大藤

 

前回のタイトルの「小さい わたし」は、

イラストレーターである 益田ミリさんの

エッセイから取ったものです。ポプラ社

さんから出版されています。

読書好きの妻は、いつも 3冊ぐらいの本

を併読していました。この本は妻が最後

に読んだ本。すごく気に入ったようで、

何度も読み返していました。

 

胸の痛みが強くなってから数日後、やっ

と薬が効いたのか、少しずつ痛みが和ら

いできました。でも肺と頭の感染症は、

ほとんど変わらない。そして理由は分か

りませんが、その日によって体調の波が

大きくなっていった。いや、午前と午後

でさえもすごく違っている。

 

通常、無菌室の入院期間は 45日程度。

臍帯血移植で治る 80~90%の患者さ

んは、この期間で終わります。それでも

夜に眠れないまま無菌室の天井を見つめ

ながら、

「このまま治らないんじゃないか」

「死んでしまうんじゃないか」

とみんなが思うそうです。

妻は 2回めの移植のため、このとき既に

無菌室に入院してから 60日を超えてい

ました。つまり他の患者さんよりも、とて

も辛い思いをしている。

 

 

そんな時に妻から

「口の中が乾いてしょうがない。看護師さ

んに聞いたら、飴やガム、レモン水や氷系

のアイスがいいみたいだから買ってきて」

と連絡がありました。

言われた物を買って病院に届けた。アイス

は、ガリガリ君と爽の洋なし味。

 

僕は忘れていました。

がん患者さんが末期症状のとき、亡くなる

少し前に、異常に口の中が乾くことを。