yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

銀行情報はエゲツなく(銀行の不動産情報⑪/⑫)

 

M銀行の情報は、中小企業の情報です。

あるいはプライベートバンカーが対応す

るような金融資産を持っている個人、い

わゆるお金持ちの情報。

 

いま日本で、1億円以上の金融資産を持

っているのは、約132万人。96人に

一人です。

その人たちを担当するのが、銀行のプラ

イベートバンカー、資産運用を担当して

いる。M銀行の場合は、5,000万円を

持っているか、1億円を持っているかで

提案が変わってきたりもします。

 

それらの情報会議です。

その中の中小企業情報を共有していく。

 

朝9時から始まった会議は、それぞれの

会社の具体的な中身、かなりリアルなと

ころまで突っ込んでいきます。

一般的な内容だけではなく、そこの会社

の社長の性格や病気の情報、役員との関

係がうまくいっているか、悪いニュース

や反社関係が出ていないか、パワハラ

セクハラの噂、奥さんや子供など家族の

情報で気になるものは無いかとか。

ともすれば、婿養子が社長の座を狙って

いてトラブルになる可能性があるので、

その場合に銀行としてはどっちについた

方がその会社をうまく誘導できるか、融

資の回収や新規融資の仕掛け、資産運用

に結び付けられるか、不動産の売却や運

用に持っていけるかなんかも探ります。

 

ここで大切なのは、その会社がそういっ

たものを必要としているかではなく、そ

の会社がそうしたくなるように、または

そうせざるえないよう仕掛けるための提

案の種を見つける情報共有会議です。

銀行員一人ひとりと、その法人の詳細な

情報を確認しながら、打ち合わせていき

ます。

それを担当者全員と行うと丸一日、支店

によっては二日かかります。昼飯も無し

でぶっ通しで。

 

浜松町支店のある法人。ネジ関係を販売

していて経営は手堅い。70代の社長は

現状を望んでいる。しかし40代の副社

長はアジアにも販路を広げたい。婿養子

ですが、自分が社長になったときを見据

えて、次の戦略を考えている。

 

 

銀行は、副社長のほうにつくことにしま

した。

理由は単純明快、社長に持病があって万

一の可能性もある。

副社長の計画では新規の融資が必要で、

浜松町駅から徒歩6分の場所の、土地が

100坪の空き倉庫を売却できるかも知

れないからです。