初日の民宿以外はすべてテントで寝てい
の辺りで、国道沿いあったコンクリート
のたたきみたいなところに、寝袋だけで
野宿。
虫よけを塗ったけど、ずいぶん蚊に刺さ
れてしまった。疲れていて、朝になって
顔が腫れていて気がついた。
大体時代が違う。今だったらできないこ
とが多い。こんなコンクリートのたたき
みたいなところで勝手に寝ていたら、通
報されそうです。特に去年までのロング
ツーリングは昔でなければできない。
現在はほとんどの都道府県で、条例があ
ります。その一つが18歳以下の夜間外
出に関するもの。18歳以下では、23
時を過ぎてからは大人が同伴しないと外
出できません。補導されます。
だから高校生の時に夜中に走ったり、青
森から大阪まで3日と19時間なんかで
走ることは、出来なくなっています。
6日め
兎海岸~青谷町
サイクリストの多くは、海岸線を走りま
す。景色がいいためですが、鳥取までの
海岸はアップダウンがきつい。地図でも
道路がぐにゃぐにゃしていたので、坂な
んだとは思っていた。でも思った以上に
短いスパンで上ったり下ったり。
そのせいか砂丘前の平坦な道になった時
はほっとして、やっとやっと着いたとい
う感じでした。
だから砂丘の大きさに、とても感動して
しまった。こんな日本じゃないような場
所があるんだと。しばらく砂の上に座り
込んで海風に吹かれ、その感動を味わっ
ていた。
「水曜どうでしょう」のようにスーパー
カブで行くのとは違う感動です。
ます。下北半島の太平洋側にある「猿ヶ
森砂丘」。ここが有名でないのは、観光
地ではないからです。
一般人は誰も入れない。なぜなら自衛隊
の射爆場。新しい兵器の試射なんかを行
う場所。
本当は、しばらくこの感動に浸っていた
かったんですが出発。夕方近くになって
いたために寝るところを探さなければな
らないのと、九州に早く着きたいという
気持ちがどんどん強くなってきたから。