yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

命のプレゼン⑤/⑥(昨日妻が急性白血病になりました① ・ ㊺/㊿)

 

11時少し前に実家に着いたので、早め

に入ります。

挨拶もそこそこに、お土産のお菓子を渡

して資料を配り、説明を始めました。

 

妻の両親、お兄さんと弟さんの4人。み

んな真剣なまなざし。静かな緊張感。

 

trust-work.jimdosite.com

 

それぞれ聞き方、受け入れ方が違うみた

いです。

資料を読み進めると、両親の目には薄ら

と涙が浮かんできました。お兄さんは、

資料に何かを書きこみながら、ときどき

頷いたりしている。弟さんは、こちらの

説明とは関係なく資料や書類をめくり、

たぶん大事なとこをチェックしながら、

自分のペースで頭に入れていく。

 

僕は、最初の経緯や病院情報の話をして

いる中で

(何で、こんな事をしているんだろう)

(何で、こんな事になったんだろう)

そういった言葉が頭を過る。

 

そして AMLの説明の途中、言葉に詰まり

話せなくなってしまいました。

初めて病名を聞いたときのショック。そ

れは妻や長女、あとで連絡した長男と次

男にもあったはず。

さらに、当初は効果が見込めそうだった

抗がん剤の効果が認められなかったこと

なんかを思い出すと、胸が締めつけられ

るようで、残念で、やりきれない気もち

になってしまう。

妻の両親や兄弟も、うつむきながら聞い

ています。

 

最後に「骨髄移植」の説明。

白血球の型や合致しなければいけない数

と確率。移植を待っている患者さんの数

と、骨髄バンクの説明。待機期間など。

やはり兄弟が驚いたのは、ドナーになっ

たときの細かいところです。

兄弟の場合で白血球の型が合う確率は、

1/4。意外と低い。でも二人います。

 

妻の兄弟は理数系で、横浜にある国立大

学を出ている。

二人揃って言ったのは、

「二人でも、43%ぐらいか」

「けっこう確率が低いな」

「骨髄採取って、3時間もかかるんだ」

「注射を 100本って本当?」

「骨髄を 1リットルも抜いて大丈夫?」

 

 

弟さんが

「泣いていたってしょうがない」

「俺はすぐにでも検査するよ」

「早いほうがいいに決まってんじゃん」

「兄ちゃんもやるだろう?」

 

お兄さんは

「えっ・・・・・、お、おう。やるよ」