もしも誰かに「骨髄移植」のお願いをし
なければいけないとき、患者や関係者は
多分とまどってしまいます。
そのときに、ちょっとでも役に立てば。
4枚の構成は次の通り。
①経緯
②病院情報
③急性骨髄性白血病(AML)
④骨髄移植について
②の病院情報は、病院名、住所、電話番
号、病棟、病室、アクセス、担当医と地
図なので割愛しています。
④骨髄移植
・提供者(ドナー)から骨髄を提供して
もらう治療方法。提供者の年齢は60歳
まで(兄弟の場合は65歳まで可能)
・白血球の型(A座、B座、DR座)が合
計6つ適合しなければならない。適合す
る確率は、兄弟で1/4。親子で1/30
(実際は1%)。非血縁者の場合は、数
百から数万分の1。血液型は関係ない。
検査方法は、大きめの綿棒で口内を15
回ほど拭う。いまは採血をしない。
・現在の移植希望患者は約2300人。
骨髄バンクに登録しているドナーは、約
47万人。そのために骨髄バンクの順番
は平均4~6ヶ月でまわってくる。
・骨髄採取によるドナーの合併症は、全
身麻酔の副作用(血圧降下、肝障害)。
頭痛。吐き気など。
・妻に起きる可能性がある前処置関連毒
性は、消火器の副作用。嘔吐。脱毛。心
臓や肝臓等の機能障害。他に生着不全。
・妻に起きる可能性があるGVHD(移植
片対宿主病)は、移植時に混入したドナ
ーの白血球が体を攻撃する合併症。
・妻に起きる可能性がある晩期障害と再
発は、白内障。内分泌障害。骨そしょう
症。歩行困難。二次がんの発生。
・費用は、300万円から500万円か
かるが、多くは保険で賄われる。
(治療期間のイメージ)
もしも兄弟の協力が得られて白血球の型
が合えば、最短で7月に骨髄移植が可。
妻はその後約4ヶ月の入院期間を経て、
11月頃に退院できる予定。
骨髄バンクで最大6ヶ月かかった場合、
来年3月頃まで入院することもある。
移植後に寛解(かんかい(5年程度再発
しない))を目指す。
ただしドナーの予定があるため、患者側
が手術日程を決められない。