yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

懇願の理由(本日妻が亡くなりました㉞)

 

2023年6月10日の土曜日から翌日

にかけて、1泊2日で、上高地~飛騨高

山~白川郷に行ってきました。HISさんの

バスツアーです。

今回も僕と長女、次男、僕の弟の 4人。

僕以外は初めてのバスツアーへの参加。

コース自体が良かった他に、バスがゆっ

たりタイプでストレスが少なかった。そ

して運転手さんが気さくなベテラン。ま

た、行先の知識が本当に豊かで、今まで

お世話になった運転手さんの中でも、最

もレベルの高い方でした。他には、ホテ

ルと食事が良かった。こちらも、これま

での中で一番でした。

 

上高地は、妻と行った初めての旅行先。

もう 30年以上も前のことでしたが、妻

が何度も何度も「すごく楽しかった」と

言っているのを聞かされていた子供たち

が、同じ所に行ってみたいと言ってくれ

た。そして本当なら、まだ行っていなか

った飛騨高山と白川郷に、今年の夏には

妻と行くつもりだった。


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上高地大正池河童橋穂高岳

 

人は辛いことがありすぎると、こんなの

は自分じゃない。そう強く思って、心が

自分の人格と切り離されてしまうことが

あるそうです。

別の人格が現れてしまうことがある。

 

妻の場合がそうなのかは分かりません。

担当の H医師からも、そう言われた訳で

もありません。でも、妻に時々出てくる

子供のような人格は明らかにおかしい。

この人格は、子供たちが面会に来たとき

には出ません。かなり精神状態が悪い日

や時間帯で、僕が一人で面会に行った時

にしか現れませんでした。

 

 

僕に向かって「私を許してください」と

話した妻の声は、次第に幼い声に変わっ

ていきました。前にも現れた他の妻。別

な人格のように感じてしまう。

 

「大丈夫だよ。誰も怒ってないよ」と静

かに僕が話しかけると、妻は不思議そう

な顔をしました。

「だって私はきっと悪いことをして、罰

を受けているんだ」と話し、そのことを

許してほしいと思ったようです。

妻はこの無菌室から出られないことのス

トレスから、自分をどんどん追いつめて

しまって、自分を責め続けているようで

した。