yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

朝 6時1分の電話(本日妻が亡くなりました㊺/㊿)

 

2023年10月21日、妻の一周忌法

要を行いました。

場所は、お墓のある東戸塚の霊園。親族

だけの小さな法要です。でもまだ妻を納

骨していません。それは、初めて行った

ときの夜の霊園の印象があったから。あ

たり前のことですが、霊園の中には外灯

がありません。夜に来る人がいないため

です。でも、そのあまりの真っ暗さに驚

き心配になってしまいました。

 

怖がり屋だった妻。その妻をこの暗い中

に一人で置いておきたくない。だから納

骨をためらってしまっています。


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東戸塚の霊園と温石さんのお弁当

 


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この日 2022年10月26日。明日は

次男の 24回めの誕生日です。

元気になってきた妻ですが、まだ出来な

いこともある。面会に行くと、妻にお願

いをされました。

妻のスマホには、僕と長男が渡したお守

り、そして横浜御嶽神社で授かったお守

りがついています。それが心拍と血圧な

んかを計るコードや点滴のチューブにか

らまっている。それをほどいてほしいと

いうことでした。

そんなに難しい絡まり方ではなかったん

ですが、今の妻には簡単ではなかったみ

たいです。

 

ほどきながら妻と話していると、いつも

と少し違う感じがした。何か言いたげな

様子です。

聞いてみると、ためらいながら妻は

「今日はずっとそばにいて。帰らないで

ほしいの」と答えた。そして

「なにかおかしい。体の中がいつもと違

う。どこかが変な感じがするの」

僕の手を強く握りしめてきました。

 

どこか痛いとか気持ち悪いとかがあるの

かと聞いても、分からないと答える。で

も何かおかしいと訴え続けてきます。

同じことを看護師さんにも話してあった

ようですが、特に変わったところが無か

ったため、明日担当の H先生に診てもら

うことになりました。

でも気になったのは、妻が僕の手を握っ

たまま離さなかったこと。人前で僕の手

を握ったことなんか無い妻。その妻が、

僕が病室から出るまでずっと手を離さな

かった。

 

面会時間が終わった帰り際に病室を振り

返ると、妻はうつむいていた。いつもは

僕が見えなくなるまでこっちを見て、手

を振るのに。

僕が手を振ったのに、ずっと下を向いた

ままでした。

今までこんなことはなかった。

 

 

家に着いて何気なく夜空を見上げると、

まばらな黒い雲の間から、月の明かりが

漏れていて、それが何故かすごく気にな

りました。

この日は変な疲れが出て、早々と眠って

しまった。

 

そして翌日、2022年10月27日。

朝 6時1分に僕のスマホが鳴った。そこ

には表示されていたのは、妻が入院して

いる病院の名前でした。