yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

今日は帰らないでほしい・・・(本日妻が亡くなりました㊹/㊿)

今から 2ヶ月ほど前に、病院から手紙が

届きました。

妻が亡くなってから既に 10ヶ月近く経っ

ています。何だろうと思い封筒を開けて

みると「感謝の集い」と書いてありまし

た。読んでみると「慰霊祭」とのこと。

これは、病院で治療を受けたにもかかわ

らず亡くなった患者さんで、本人または

その遺族が、これからの人のために、そ

して亡くなった本人の正確な死因を確定

するために行う病理解剖に協力したこと

に対する感謝と霊を慰めるための慰霊祭

だそうです。

希望をすれば芳名録に名前を載せ、慰祭

祭のときに名前を読み上げる。参加でき

るのは、もちろん遺族だけ。

僕は迷った末に、芳名録に載せて名前を

読み上げてもらうことにしました。ただ

また辛くなりそうなので、参加だけ見送

った。法事や節目の大切さは分かるので

すが、その都度気持ちが大きく揺れてし

まう。

だから法事以外への参加は、精神的な負

担を考えて見送ることにしたんです。


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2022年10月26日の月と雲


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35年ぶりに描いたイラストは下手になってた

 

2022年10月24日。この日の僕は

仕事が休みだったため、一人で妻の面会

に行きました。約束していたハロウィン

の絵を持って。

僕は学生時代は絵を描くのが好きで、漫

研を手伝ったり、スポーツ誌のイラスト

や一コマ漫画、ヤングジャンプに 4コマ

漫画が掲載されたこともあります。だか

ら時々妻に絵を描いてと頼まれ、漫画や

イラストを描いていました。

 

描いた簡単なイラストを見た妻は、とて

も嬉しそうにして、どこにどの色を塗ろ

うかと話しかけてくる。僕も雰囲気を考

えて、あれこれと答えていく。

そして翌日の午後に妻から電話があり

「もうほとんど色を塗ったよ。あとはフ

ランケンの頭のネジだけ。これは灰色で

いいかな」

「もう塗り終わるから、別なのも描いて

持ってきて。今度は秋らしいのがいい。

どんぐりとか紅葉とか」

 

 

元気になってきた妻の声が嬉しくて、す

ぐにイラストを描いて、10月26日の

仕事終わりの夕方に面会に行きました。

ニコニコしながら話しかける僕を見て妻

は何故か下を向いている。

 

そして・・・

「今日は帰らないでほしい」と言った。