yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

青空のゆくえ(本日妻が亡くなりました㊾/㊿)

 

2023年12月30日から 3日間、青

森に帰省しました。年末年始に実家にい

るのは学生のとき以来で、数十年ぶり。

妻が亡くなってから初めての帰省です。

 

実家の仏壇の真ん中に置かれた妻の小さ

な写真。なぜそこに妻の写真がなければ

いけないのか分からないし、感情が抑え

られない。

 

僕の母親も

「たった一つ願いが叶うとすれば、帰っ

てきてほしい」と泣いていた。

 

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夏泊半島から見えた初日の出

②浅所海岸の白鳥

浅虫温泉にある鶴亀屋食堂の大間マグロ丼

 

妻の顔にかけられた白い布は、面布や打

ち覆い と言います。

これは、亡くなった方の尊厳を守る、変

化していくのを見えないようにする等の

意味がある。ただ、悲しみの最大の象徴

に思えて、その場では、何も考えられな

くなってしまった。

 

その後、会議室のような所に親族全員が

呼ばれて、亡くなるまでの経緯の説明を

受けました。ただ亡くなった原因はまだ

分からないため、現況から、胃か腸、あ

るいは肺から出血して、それが喉に詰ま

ったのではないかとのことでした。

原因の究明とこれからの人のために病理

解剖を承諾し、僕たちは病室に戻り、妻

の両親と兄弟は家に帰っていきました。

 

病室に戻ると、看護師さんから葬儀社の

リストを渡されました。16時ぐらいに

は病理解剖が終わるので、そのころまで

に葬儀屋さんに来てもらってくださいと

のこと。

葬儀屋さんなんかを考えたことがなかっ

たので、家に近いという理由だけで「葬

儀の板橋」さんにお願いしました。

 

病院のコンビニでサンドイッチの昼食を

摂り妻の荷物をまとめて、16時少し前

に担当の H先生と、地下の霊安室に行き

ました。

そこには白装束に包まれ、面布をかけら

れた妻がベッドに横たわっていました。

布を外して顔を確認し、葬儀屋さんの霊

柩車の中へ妻を移して病院を出た。

 

「家に帰りたい」と何度も何度も泣きな

がら言っていた妻は、家に帰ることがで

きませんでした。

マンションのベランダ側に車を停め、後

部座席の窓を開けて僕だけ車から降りて

「家だよ」と妻に話しかけて手を合わせ

た。それが今の僕にできる精一杯のこと

でした。

 

僕は何もできない。無力な人間です。

 

 

妻が亡くなってから葬儀の日までの 6日

間はずっと晴れていました。

見上げたこの空はどこまで続いているの

か。昨日と同じような、きれいな青空。

 

ふっと頭に浮かんだ言葉は

「Cry over you」でした。