yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

ごめんね、わたし・・・(10月17日・前編(本日妻が亡くなりました㊴/㊿))

 

1ヶ月半ほど前に「お仏壇の長谷川」さ

んで、お盆に供える小さなセットを買い

ました。ちりめんで作られたホウズキと

精霊馬、提灯や迎え火・送り火の木を模

したロウソクが入ったものです。

精霊馬は、キュウリとナスに割りばしや

爪楊枝を刺し、盆棚や仏壇に飾るもの。

キュウリを馬、ナスを牛に見立て、亡く

なった人がお盆の時期に戻ってくるとき

に、馬に乗って少しでも早く家に帰れる

ように、お盆が終わって家から離れると

きには、牛に乗って少しでもゆっくりと

という意味がこめられてる。

そして提灯と迎え火は、帰ってくる人が

迷わないようにするための灯りです。

僕たちは初めて家で迎えるお盆なので、

何を揃えるのかも分かりませんでした。

妻が亡くなって初めて迎えるお盆。初盆

です。

初盆のときに灯すのは白い提灯。翌年以

降は絵柄入りや色付きの提灯を用意しま

す。こんなことも初めて知りました。


f:id:yururi-furu:20230717073522j:image

 

妻は移植がうまくいってから、食事やリ

ハビリだけでなく、精神的にも安定する

ことが多くなってきました。

会話も少しずつですが戻ってきて、こち

らが話すのを、すぐに理解できることも

多くなってきた。

特にリハビリでの歩行は、点滴スタンド

に摑まりながらですが、50m、100

m、200mと、順調すぎるぐらいに歩

ける距離が増えていき、妻からの連絡が

間違っているんじゃないかと思ったぐら

いでした。

 

そして、担当の H先生から、10月18日

に血液内科の一般病棟に移れるという話を

いただきました。今度の病室は入院したと

きとは違いナースステーション前の個室。

無菌室ではありません。

これを聞いただけでも、病気が良くなった

んだなという強い実感がありました。

 

 

無菌室から退室する前の日の 10月17

日に僕が一人で面会に行くと、担当の看

護師さんが神妙な表情で

「今日は奥様と何を話したか、お帰りの

際に教えてください」と言われた。何が

あったかは教えてくれなかったので、急

いで病室の前に行き、妻に内線電話で話

しかけると、妻は少しためらいながら

 

「ごめんね、わたし死のうと思うの」