yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

初めてのサイクリング(自転車100kmライドって何?⑤)

 

初めてサイクリングした理由は、あまり

に暇だったから。

 

僕の出身は青森県です。

いまでも田舎ですが、40年以上前は当

然もっと田舎で、何もなかった。

車もそれほど走っていない。

吉幾三さんの「俺ら東京さ行ぐだ」では

ないですが、何もない。

ちなみに僕の母親の実家は、吉幾三

んの出身地の隣町。

ほとんど「俺ら東京さ行ぐだ」に近い。

 

さすがに電気はありましたが、僕が中学

生ぐらいまでは、テレビのチャンネルが

少ない。NHKと日テレだけ。

見たいものがない。

当然、いまのようにネットもスマホも無

いし、遊びにいくような施設やショッピ

ングセンターもほとんどありません。

楽しみは、近くにある海と山。あとは本

を読むぐらいです。

 

学校の図書室の本も借りて、かなりの数

を読みましたが、やっぱり楽しいのはマ

ンガ雑誌です。

月2回発行の創刊号から読んでいた少年

ジャンプ。すでに発行されていたマガジ

ンやサンデーはもちろん、後発のキング

とチャンピオンと5冊全部買って読んで

いました。

好きなマンガはたくさんあったけれど、

強く印象に残ったものの一つに少年キン

グの「サイクル野郎」があります。

 

これは、主人公の 丸井輪太郎が自転車

で日本一周をする物語。

親友の 矢野陣太郎もそれに続いて出発

していき、秋田県男鹿半島で出会った

日高剣吾も物語に加わり、さまざまな出

来事を乗り越えながら、自転車の旅を続

けるというストーリーです。

当時は大人気で、サイクリングブームの

火付け役になったほどです。

 

自宅に車がなく、駅まで徒歩で30分近

くもある僕の実家。

自分の部屋の窓からは北側に陸奥湾、南

側からは山にあるスキー場まで見える超

田舎町。

 

本当にやることがなくて、冬はスキーば

かりでしたが、特に夏休みは海で泳ぐの

に飽きると、暇で暇でしょうがない。

 

中学3年のある日、そこに「サイクル野

郎」が深く刺さりました。

 

(自転車で遠くまで出かけよう)

そう思って友達に話をすると4人が賛同

して、5人で初めてのサイクリングをす

ることになりました。

 

 

計画は言い出しっぺの僕が立てます。

(時速20kmでは走れるから、10時間

で200kmは走れるな!)

そういう計画を、出発当日の集合場所で

初めて全員に伝えました。