ここで、自転車に装備したものを書いて
おきます。
まあまあのペースで走っていると、なん
かロードレーサーに乗ってデイバッグひ
とつみたいなイメージで思われているか
もしれない。
やたら軽快そうに走っているみたいです
が、でも実際の装備は、それなりです。
荷物は、自転車用のフロントバッグ。こ
れはフロントキャリアに乗せて、ハンド
ルバーのところに取り付けたバッグ。主
に貴重品やカメラなんか。当時はバッグ
の上にあったビニールポケットに地図を
入れて、ある程度走るとその分の位置を
ずらして使っていました。
そしてフロントキャリアには小さめのパ
ニアバッグを装着。
右側には一人用のテントが入っている。
（テントのポールは、リアキャリアにく
くりつけています）
左側にはシュラフ、スリーシーズンの安
物の寝袋です。
リアキャリアには、大きめのサイドバッ
グをふたつ。着替えが入っているものと
飯盒やアルミの鍋、コップ、簡単な食糧
が入れてあります。
いわゆる４バッグ装備。
フロントバッグまでカウントすると、５
バッグ装備です。
まだまだ旅慣れていなかったので心配に
なり、結局使わないものまで積んでしま
っていた。
初心者にありがちな失敗です。
自転車はミヤタの安いツーリング車。
ハンドルはドロップハンドルで、下の方
が広がっていないロードレーサーの形に
近いタイプ。
ホイールは２６インチ、タイヤは１イン
チ３/８の標準的な太さ。
それに泥除けとかライト、リフレクター
が付いています。
フロントギアは、４８T×３６T。
リアギアは、１４T～２８T。
色は明るめのパールグリーン。
だから、ロードレーサーのように軽快に
というのとは少し違うかもしれない。
それでも毎日の目標は、１５０km走破。
泥臭く、時間をかけて距離を伸ばしてい
くようなツーリングです。
翌日、泊めてもらった農家の方にお礼を
言って、少し乾いた未舗装の林道を走っ
ていきました。
本当に助かったので、言葉だけでは伝え
きれないような気がして、何度も何度も
お礼を言ってしまう。
家族全員で見送ってくれたんですが、そ
のときの言葉が忘れられないんです。
弟子屈町で泊めてもらったときにも言わ
れた。札幌市で通りすがりの人にご飯を
ごちそうになったときにも言われた。
他にもたくさんの人に親切にしてもらう
度に言われた言葉。
「こういうことは回りまわってくる。助
けが必要な人がいたら、その人にこの気
持ちを返せばいい」
