yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

終わった。市街化調整区域の畑だ(不動産、逃した三匹の一匹め③/⑯(不動産百話⑫))

 

先に書いたように、不動産のことでもよ

く分からないことや調べられないことが

沢山あります。

ひとつひとつ挙げていくとキリがないの

で、今回はその中の「お化け」にも絡ん

だお話の一個です。

 

trust-work.jimdosite.com

 

グリップできる不動産業者さんとは、不

動産買取り業者さんで、こういった情報

が先行していて、売却が決まっていない

段階の案件の買取り価格をきちんと提示

してくれる業者さんのことです。

もちろん売却が固まる前の先行情報なの

で、絶対にそれが漏れないようにしなけ

ればいけないことが分かっている。会社

や担当者の秘密に対する意識レベルが高

いところだけを選んで情報を流すことに

なっている。

M信託銀行と僕のいたM不動産では、そ

ういった先は共有していて、約300社

ありました。逆に言えば、そういった意

識のある業者さん以外には情報が流せな

いんです。情報流失する可能性がある。

この場合の買取り業者さんにとってのメ

リットは、もちろん精度の高い情報が早

く入ってくることなんですが、逆にデメ

リットもあって、必ずしもその情報の不

動産が買えると限らないこと。信頼でき

る複数の業者さんだけに流す情報だった

としても、買える業者さんは1社。一生

懸命に価格を出してくれた美味しい物件

でも買えないことのほうが多かったりす

る。そうなると、先行して入ってきた美

味しい物件の価格を出したのにもかかわ

らず、ただ目の前を通り過ぎるのを見て

いるだけになったりする。

それは、かなり悔しくて残念なこと。そ

してそれが何度か続くと嫌になってくる

ことがある。単に他社さんが買うための

裏付けに利用されているだけなんじゃな

いかと思ってしまう。

でもこれを断ると、その業者さんには二

度と情報が行かなくなる。だからやるし

かないんです。

でもこの物件は苦戦しました。一見する

と条件が良さそうな案件なんですが、大

きな難点があった。

 

 

それは市街化調整区域だったこと。そし

て登記簿の地目は「畑」。

これは農地法に引っかかる。農地にしか

ならない。終わった。

不動産業者には何もできないんです。