最初のクリニックで計ったときは、なん
と血圧の上が190もありました。
妻はいつもわりと血圧が低いほうで、下
は70。上は100もいかないぐらいで
す。それが190。血圧が高いのは非常
に危険。かならず何かの病気の可能性が
ある。あまりに血圧が高いのですぐ二回
目を計りました。
それでも130近い。やはり何かあると
しか思えない。
だけど次の日にかかってきた電話では、
極端な貧血状態なので、すぐにクリニッ
クに来てくださいという連絡。
貧血なのに高血圧って、矛盾していない
かと思ってしまった。
入院先の Y病院の W先生から受けた説明
で、やっと理解ができました。
先に書いたように、血液検査をしたとき
の主な内容は、白血球の数は驚くことに
約1/6。赤血球の数は約1/2。血小板
の数が約1/3。リンパ球もやや少なかっ
た。どれが少なくてもいいなんてことは
ありませんが、この中で一番心配だった
のが赤血球です。酸素を運んでいます。
それが体にまわってない。
人が倒れて意識を無くしたときによく聞
く心臓マッサージ。これは心臓が止まっ
てしまったときの処置の一つなんですけ
ど、なぜやるのかというと、心臓が止ま
って血液が回らなくなると一番ダメージ
を受けるのが「脳」です。ものの15分
ぐらいで致命的なダメージを受けます。
意識が戻っても障害が残ることも多い。
そりゃあ頭痛もするようになる。血液が
薄いと酸素がいきわたらない。
だから心臓が頑張って薄い血液をたくさ
ん循環させて体を維持するようにしてい
ました。心臓が頑張って血液を送り出し
ていたために血圧が高くなっていた。そ
して病気のために貧血になっていた。
人気のマンガで「はたらく細胞」という
のがあります。
身体の中の細胞が、外から入ってくるイ
ンフルエンザや新型コロナウイルス、花
粉、傷なんかから守るために対抗するの
を擬人化して、リアルに分かりやすくし
たものです。
妻の身体も頑張っていたので、貧血なの
に血圧が190になっていました。