yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

妻の日記(本日妻が亡くなりました⑮)

 

2022年4月22日の夕方 6時過ぎ、

病院 13階の血液内科第2面談室で、担

当でない A先生からこの病気と妻の状態

の説明を、僕と妻、長女が受けました。

急性骨髄性白血病だということとその病

気の特徴や症状、治療方法なんかです。

 

白血病について何の知識も無い僕たち。

だからその説明を聞くだけで、質問がで

きない。

何も知らなかった僕は、白血病とは白血

球が増えすぎる病気だと思ってました。

でもまったく違います。妻のかかった急

性骨髄性白血病とは、血液が造れなくな

る病気です。しかもレアケースで、最初

の段階で血液にならなくなって、脂肪に

変わってしまう。

 

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病院の面会用バッジ

 

妻も長女も静かに冷静に聞いていた。と

きどき先生の話を遮るように質問するの

は僕だけです。

 

妻の検査結果と症状は、こんなものでし

た。白血球が通常の 1/6。赤血球は約

1/2。血小板は 1/3。すぐに輸血と抗

生物質を投与しました。

この状態だと、いつ何かに感染してもお

かしくない。風をひくかもしれないし、

新型コロナウイルスもすごくかかりやす

い。怪我をしたら血が止まらない可能性

が非常に高い。そして赤血球が半分しか

ないから酸素が足りず、すぐに息切れし

てしまうし頭痛も頻繁におきる。

 

お医者さんからは、

「よくこの状態でガマンできましたね」

と言われるぐらいです。

最初に行ったクリニックで、血圧の上の

数値が 190を超えていたのもしかたが

ありません。妻は普通 90台しかなく血

圧が低い方ですが、赤血球が半分しかな

いために酸素が足りず、心臓がすごく頑

張って少ない血液を循環させてくれてい

ました。だから血圧が異常に高かった。

 

落ち込んだ様子の妻でしたが、なんとか

頑張って早く治して退院できるようにす

ると言いました。家族みんなと元の生活

ができるようにすると、気丈に話した。

 

 

妻が亡くなったあとで、スマホのメモに

日記が残っていたのを見つけました。

 

「4月24日

 なんでこんなことになるの

 こわい、こわいよ  死んじゃうかも

 助けて」