yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

友人の竹内君が亡くなりました(友人の竹内君が亡くなりました①/②(自分への記事))

 

これは誰かに読んでもらおうと思って書

いている記事ではありません。

自分へ、気持ちの整理のために書いてい

るものです。

大好きな浜田省吾さんの「家路」のPVを

見ながら、夜3時に書いています。

 

友人の、竹内君が亡くなりました。

 

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僕はいま横浜市に住んでいます。故郷は

青森県津軽

帰省するのは年1回が多い。夏休みに車

を使って、東北自動車道を最初から最後

まで走り切る。横浜の自宅から青森の実

家まで、ちょうど800km。往復では、

1600km。親戚の所に行ったりするの

で、帰宅するとだいたい2000kmを超

えています。

家族揃っての帰省、一大行事です。

 

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マックスバリューさんの告知ボード

誰でもそうですが、故郷を離れて暮らし

ていると、昔の友達とは少しずつ疎遠に

なっていきます。毎日会えない人たちと

は会話や連絡する機会が自然と減ってく

る。それはしょうがないこと。

でも、昔の友達とはずっと心と言うか、

気持ちが繋がっているような気がする。

特に男友達の場合は、そういったことが

強いような気がします。

 

竹内君と最後に会ったのは、もう11年

も前。後は年賀状のやりとりだけです。

町の夏祭りでのこと。僕の家族と一緒に

いたところでばったりと会った。

 

お互いに「おう、久しぶり」。

竹内君「なんで昨日の同窓会に来なかっ

たんだば」。

僕は同窓会があったのを知らなかった。

中学校時代の同窓会。30歳になったと

きぐらいから、5年に一度やっていた田

舎の小さな同窓会。

多分、1回も行かなかったからか、案内

も来なくなっていました。

 

「ああ、ごめんごめん、次は出るから」

「じゃあ、まだ今度。そのうぢ飲みさ行

ぐべ」

「そだな」「またな」

それが最後の会話。

振り向きもしない。いつでも会おうと思

ったら会えるはずだから。

 

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青森駅そばの「ねぶたの家 ワ・ラッセ

 

今年は、初めて竹内君から年賀状が返っ

て来なかった。

そろそろ年賀状も卒業している奴が多い

からな、と思っていました。

だからあまり気にならなかった。

 

 

そしたら2日前、青森に住んでいる弟か

らLINEが来ました。

新聞のお悔やみ蘭に載っていた名前。

「竹内さん」

 

ちょっと九州行くね(北海道~九州②/㊵(自転車100kmライドって何?㉕))

 

水平線が丸く見える岬は、室蘭の他にも

何か所かあります。千葉県銚子市の「地

球の丸く見える丘展望館」なんか。

室蘭のこの岬には、当時は何もありませ

んでした。襟裳岬よりも何もなかった。

 

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室蘭港を夜9時ごろ出航するこのフェリ

ーが青森港に到着するのが朝4時ごろ。

寝るにはちょうどいい時間ですが、津軽

海峡に出ると流れが早くなるため、結構

揺れる。混んでいる2等船室のカーペッ

トでうまく場所どりをして早めに寝ない

と、眠るタイミングを逃がしてしまうこ

ともあったので、すぐ横になったほうが

いいんです。

 

フェリーが到着すると、しばらく待たさ

れます。乗船時の逆。

乗船時は自転車とバイクは一番先に乗せ

られる。メインである自動車の邪魔にな

らないように先に乗せて、自転車が倒れ

ないように壁にロープで固定するため。

その後に自動車が入ってくる。

降りるときは自動車が全部出た後に降ろ

される。一番後に降りるから待たされる

んです。

4時に到着してもフェリーの外に出れる

時間は、30分後ぐらいでした。

そこからゆっくり1時間30分ほどかけ

て実家まで走ります。実家に着くのはだ

いたい朝6時少し前。

 

軽く朝食を取ってから持って行くものを

確認して、テントやバッグを陰干しして

おく。1年使っていないと匂いがついて

いたり、ともすればカビている。

 

夕方に仕事から帰ってきた両親と夕食を

食べながら、大学の話や今回のツーリン

グの日程を伝え、明日に備え早めに就寝

します。

ちなみに何年か経ってから両親から聞い

たのは、常に心配していたということ。

それはそうだ。行先をはっきり言わない

ことも多かった。

初めて青森をぐるっと周ったときは、だ

いたいの予定を言っていたものの、北海

道一周のときは、「2週間ぐらいで北海

道を走ってくる」。大阪まで3日と19

時間で走ったときは、「大阪まで4日ぐら

いで着くように走ってくる」。

 

 

 

スマホも無い時代に、そんな言い方しか

していない。しかも電話も3日に1回す

るかどうか。

心配しないほうがおかしい、ということ

に気がつかなかったんです。

そして今回は「ちょっと九州行くね」。

 

最後のロングツーリング、北海道~九州(北海道~九州①/㊵(自転車100kmライドって何?㉔)

 

その度に目標をもって走ってきた自転車

ツーリングですが、これを最後にするつ

もりでした。

実際にこれ以降、3日を超えるツーリン

グには行っていないし、ランドナーで出

かけたこともありません。

 

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ランドナーは走りすぎて、フロントギア

の歯がサメの歯みたいにとがっている。

そう、とがった三角になるまで減ってし

まった。こうなるとフロントギアだけの

交換はできない。何度かコマを詰めたチ

ェーンやリアスプロケットだって相当減

っているから、一度に全部交換しなけれ

ばならないけど、やらなかった。

その時は、ロードレーサーとピストレー

サーも持っていたので、それらの交換に

お金を使うなら、レーサーのホイールと

タイヤをいいものにしたかったんです。

 

今回以降のツーリングは、シングル固定

ギアのピストで行っています。

前にも書いたように普段の競技練習、サ

イクリング、ツーリング、ヒルクライム

もすべて、固定ギアのピストです。

所属チームの合同練習とロードレースに

エントリーしていた時だけ、ルールと危

険回避でロードレーサーを使っていたぐ

らい。

 

大学1年の夏休み、自転車ツーリングの

集大成として、下宿のあった北海道の江

別市(札幌市の北東隣)から、九州の最

南端である鹿児島県の佐多岬まで走るこ

とにしました。

期間は30日間。日程的なことがあるの

で行きはすべて走り、帰りは九州の延岡

から神奈川県の川崎までフェリーに乗っ

て、そこから北海道まで走る予定(他は

北海道(室蘭市)~青森市までがフェリ

ーです)。

行きに準備のため1日、帰りに片付けの

ため2日だけ実家に寄ったので、実質は

27日間のロングツーリング。

 

東北や北海道は関東に比べて夏休みが短

い。大学でも同じです。だからあまり日

程が取れない。夏休みに入ってからすぐ

の、7月25日にツーリング車で下宿を

出ました。

いつも通りに室蘭市から夜のフェリーに

乗るために、昼過ぎぐらいのゆっくりの

出発。青森市には早朝に到着予定。

 

 

現在は廃止されてしまったこの航路です

が、吉田拓郎さんの歌の「落陽」のイメ

ージに近く、好きな航路でした。

出航時間より少し早く港に着いて、時間

つぶしのために、水平線がなぜか丸く見

える「地球岬」に寄るのが定番だった。

 

土地の評価、1,141円(おら司法書士ビギナーだべ⑤/⑤(不動産百話⑩))

 

今回、登記事務をお願いしたS司法書士

んと、「おら、ビギナーだべ~~~」の

Y司法書士さんは、知り合いでした。

そのS司法書士さんから聞いた話だと、

Y司法書士さんはプロ中のプロとのこと。

 

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Y司法書士さんとは僕は、電話でしか話し

たことがありません。直接資料を持って

いったりしたのは僕の弟です。横浜と青

森で離れているのでなかなか行けない。

だから電話だけです。もちろん重要なこ

とや面談が必要であれば行くつもりでし

たが、その前に終わってしまった。

 

最終的に分かったのはこんなこと。

Y司法書士さんは、高校を卒業した18歳

で法務局に勤めた。そして60歳で定年

退職するまできちんと勤務して、その後

青森市内の司法書士事務所で司法書士

して10年間働き、廃業予定だった司法

書士さんから今の事務所を引き継いだ。

それが去年の4月だったとのこと。

その年の8月に、僕が電話したんです。

 

Y司法書士さんは71歳。業務歴53年。

どこがビギナーなんだ。

 

どうやら年齢的に面倒な業務はやらない

で、簡単な案件だけ受注して、ゆっくり

仕事をしていきたかったみたい。

そういえば会話の途中に、こんなことを

ボソっと言っていた。

「相続が終わって、面倒がなくなったら

いいんだばな~(いいけれど)」

 

でも、依頼を断る理由を思いつかなかっ

たからか、独立4ヶ月をたてにとって、

「おら、ビギナーだべ~~」は無い。

 

登記業務をお願いしたS司法書士さんと何

度も打ち合わせ、2022年1月25日

に無事契約。

特に、高齢の叔母の意思確認を慎重に行

いました。新型コロナウイルスの中でも

感染力が強いオミクロン株に罹患する人

が大幅に増えているため、介護施設に入

所している叔母とは直接会えず、施設の

待合室でのリモートによる本人確認、意

思確認、署名確認をして契約。

もう名前を書くのもやっとなので、契約

書と登記関係書類には住所を打ち込んで

おいた。全員がPCR検査を受けてからの

売買契約です。

 

 

最後に衝撃、いや笑撃の事実があった。

登記に使うので、土地の評価証明書を取

りました。これは、その土地がどれだけ

価値があるかを表すものの一つです。

そしたら

土地の評価額は、1,141円でした。

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いくら田舎とはいえ、最寄り駅から徒歩

5分の宅地、約36坪。隣は歯医者。

(土地の評価が低すぎるだろ・・・)

 

彼はプロ中のプロでした(おら司法書士ビギナーだべ④/⑤(不動産百話⑩))

 

交渉や手続き、交通費がかかったんです

が、叔母からもらった謝礼は5万円。

買主さんからは寸志の1万円でした。

 

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「横浜」から「七戸十和田」駅までの往

復交通費が、31,800円(新幹線)。

登記や現地調査が、7,000円。

他に電話代や通信費が、2,000円。

不動産仲介業者を通さない本人同士の売

買契約(相対(あいたい)契約という)

なので、仲介手数料は無し。

つまり、60,000円もらってるけど、

40,800円出費している。利益はわず

かに、19,200円です。

不動産会社であれば受けられない売買。

 

以前いた銀行系の会社では、800万円

以下の不動産や地方の不動産売買は引き

受けられませんでした。リスクが大きす

ぎるからです。不動産売買のときには、

仲介会社にもリスクがあります。

調査の精度やお客さんのタイプなんかで

も、思わぬ問題に発展することもある。

だから、低い金額の不動産取引には関わ

れない。

営業マンにとっても、物件価格が低いと

仲介手数料も低くなるので、歩合給に響

きます。800万円の売買価格だと仲介

手数料の上限は、税抜き30万円。

これだと経費すら出ないケースもある。

やりたくありません。

 

今回は相対契約なので、売買契約書は文

房具屋さんで売っているもののレベル。

重要事項説明書もありません。

 

幸い買主さんは、この物件のはす向かい

の人で、ここに40年以上住んでいる。

このあたりのことは僕よりも詳しいし、

設備も上水道と下水道図面を持っていま

した。こういった場所は水道さえ分かれ

ば大丈夫なんです。電気は東北電力です

し、ガスはプロパンガスです。

どういうふうに引いてあるか分かりにく

い水道関係がちゃんとしていれば、問題

は起こりにくい。

また、隣地との境界も国土調査の成果が

あり、しっかりしていました。

 

後は司法書士さんを探すだけ。

青森の司法書士会に登録されていた人の

中からビギナーではない業務経験の長そ

うなS先生に電話したところ、快く引き受

けてもらえました。

 

 

そのS先生から聞いた意外なこと。

それは「おらビギナーだ~~」と言って

いたY司法書士さんが、プロ中のプロだっ

たことです・・・。

 

君は孫悟空か?(おら司法書士ビギナーだべ③/⑤(不動産百話⑩))

 

つまり、不動産取引に関わる登記で事故

が起きると、司法書士さんが責任を負う

ことになったため、慎重にならざるを得

ない。その辺りが分かっているから、契

約を慎重に進めて書類も揃えたのに。

 

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93歳の叔母は、不動産のことはよく分

かっていません。

今回契約する不動産は、駅から徒歩5分

の土地。町が造成した分譲地の中にあり

ます。小学校や中学校が近く、平らでそ

こそこ便利な場所です。

土地の大きさは約36坪の宅地。売買価

格は200万円。坪6万円以下と格安。

すぐそばの基準地価が坪11万円程度な

ので、実勢価格は本当は500万円ぐら

い。でも叔母は、ご縁を大事にして安く

売りたいとのこと。

 

こういった時に必要な、売主である叔母

の書類等は次の通りです。

・登記済権利証

・実印

・印鑑証明書

・住民票

・戸籍謄本等

・本人確認書類

 

事前に確認したところ、気になることが

分かりました。

権利証が無い。

これは結構大変なことです。

 

以前は不動産を所有している成人二人が

保証人になれば権利証が無くても所有権

移転が出来ました。

でも今は違います。

法務局に申請して、本人確認の書類が自

宅に郵送され、それに必要事項を記入し

法務局に返す。時間がかかります。

または司法書士が本人確認をする。こっ

ちの方が時間はかかりませんが、司法書

士が嫌がる。責任が重い。特に売主が高

齢者の場合は、とても嫌がる。

 

でも何故か「不動産売渡証」がありまし

た。しかも朱印がある。

記憶を頼りにY司法書士に確認すると、や

はり権利証の代わりに不動産売渡証を交

付している時代があった。朱印があれば

権利証と同じで、良いとのこと。

 

また高齢なので、数年後に起きる可能性

のある相続発生に備えて、「戸籍の全部

事項」と以前あった紙の「改正原戸籍」

も揃えました。

更に顔写真付きの本人証明書が無かった

ので、今回は別な2通以上も確認した。

・健康保険証

介護保険

後期高齢者認定証

 

 

そしてY司法書士に連絡すると、テンショ

ンが更に駄々下がり状態で、

「おら、やっぱりビギナー、無理だ~」

 

また言ってるし。

おらって、孫悟空かよ・・・。

 

今は司法書士さんです(おら司法書士ビギナーだべ②/⑤(不動産百話⑩))

 

意味が分かりません。

 

気になっていたのは、町に一軒しかない

司法書士事務所の名前は「T司法書士事務

所」のはずなのに、その電話番号にかけ

たら「Y司法書士事務所」と名乗った。

「T先生はいらっしゃいますか」と確認す

ると、高齢で司法書士を辞めたとのこと

でした。そして自分がその事務所を引き

継いだと言っています。

それならそれでいいんです。登記業務を

引き受けてくれれば、司法書士さんは誰

でもいい。

 

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この田舎の町に一軒だけしかない事務所

に電話したのは、お客さんや物件に近い

からです。隣町までは車で30分かかる

し、青森市だともう少しかかる。田舎だ

と電車の数も少ないし、駅の間も離れて

いるので、基本的に車がないと仕事にな

らない。

そしてほんのちょっとの金額だけど、町

にお金を落としたい。人口が減って仕事

も減っている田舎町。だから同じ町の近

くの人に頼みたいんです。

 

なのに断られた。「おらビギナーだべ」

と言われて。

納得できずに突っ込んで聞いたところ、

司法書士になったのは去年の4月だとの

こと。その時点では、まだ業務開始から

4ヶ月しか経っていないので、難しい案

件は心配で出来ないという理由でした。

そんなことが本当にあるのかと思ってし

まう。行政書士さんなら行政書士試験と

実務がうまくリンクしてなくて、資格を

取っても仕事が出来ない事はあります。

得意分野を見つけるまで、結構苦労する

みたい。

しかし司法書士は違うはず。実務と試験

は重なっている部分が多い。

それなのに出来ないとは、本当に司法書

士資格者なのかと思ってしまう。

 

それでも一軒しかない司法書士事務所な

ので、何とか食い下がって、経緯と資料

をまとめたものを見てもらうことになり

ました。

 

僕が慎重になっていたのは、司法書士

んの気持ちも分かるからです。

実は、不動産取引では事件事故が多いん

です。その中でも高齢の親族や相続に絡

むものが非常に多い。

また、そういった事件が起きると裁判に

なるケースもよくあるんですが、本人確

認を怠ったとして負けることがある。

 

 

誰が?

以前は法務省。今は司法書士さんです。

 

おら司法書士ビギナーだべ(おら司法書士ビギナーだべ①/⑤(不動産百話⑩))

 

大昔のことです。

僕が小学生だから何十年も前。

 

実家の青森では、テレビのチャンネルが

3つしかなかった。NHKが二つと日テレ

系のチャンネルだけ。

 

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そんな田舎で、それを表すようなものが

ありました。

テレビで始まったアニメの「いなかっぺ

大将」です。田舎の山の中で熊を投げ飛

ばしていた少年が、柔道をするために東

京に出て行く物語。

巨人の星」や「荒野の少年イサム」な

んかを書いた故川崎のぼる先生の作品。

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大ちゃんとにゃんこ先生(参考「タツノコプロ」)

その初めは確かこんな書き出しでした。

「ここは青森市から東北本線で30分ほ

どいったところの田舎の物語」

遠い記憶なので、かなり違っているかも

しれませんが、そんな感じだった。

歌は、16歳の天童よしみ さん。

 

僕の田舎は、青森市から東北本線(現在

の「青い森鉄道」)に乗って約30分の

場所にあります。そのころの僕は、主人

公の「風大左衛門」に近い年齢。熊を投

げ飛ばしたことはありませんが、自分と

重なりました。

ちなみに僕の母親は、吉幾三さんの「お

ら東京さ行ぐだ」の隣町出身です。

 

その田舎で不動産の相談がありました。

亡くなった父親の姉からの相談です。

姉、つまり叔母さんはもう93歳。ご主

人は既に亡くなっていて、子供もいませ

ん。当然自分の親はずっと前に亡くなっ

ています。

相続の問題がいつ来てもおかしくない。

しかも複数の不動産を持っている。

 

僕は不動産では、相続案件も数多く取り

扱っています。宅地建物取引士(登録実

務講習講師)、2級ファイナンシャル・

プランニング技能士、住宅金融普及協会

住宅ローンアドバイザー、銀行業務検定

協会相続アドバイザーを持っている。

 

このケースでは、兄弟が相続人になりま

すが、11人もいた叔母の兄弟も7人が

亡くなっています。

叔母はお金の心配をしなくていい生活だ

ったのですが、不動産を残すことを気に

していました。

僕の経験上そういう人が多い。実は不動

産は換金性に劣るからです。

でも大丈夫! こんな田舎なのに買主を

見つけました。ただ僕が心配したのは登

記移転のこと。高齢者の場合は、不動産

売却の意思確認を司法書士が、かなり慎

重に行います。事故が起きると自分の責

任になることもあるからです。

 

 

調べると、町には司法書士事務所は一軒

だけでした。

電話して事情を説明すると、断られた。

 

Y司法書士

「無理だなぁ~~。だって、おらビギナ

ーだべ~」

どういうこと・・・?

 

結局、200回謝りました・・・(明日、100回謝りに行きます⑤/⑤(不動産百話⑨))

 

10物件も担当すると、担当マンション

の理事会に出席するため、週末に休みが

取りにくくなります。

多くのマンションで理事会は、だいたい

週末に行われることが多いんです。10

物件もあると週末がつぶれることが増え

ていき、代休を取ったとしても家族との

予定が合わせにくい。

 

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担当フロントのO君は、その後音信不通

になりました。

音信不通といっても、まったく連絡がつ

かない訳ではありません。そうであれば

何かの事件に巻き込まれたのかもしれな

いし、事故に遭った可能性もある。

昨年の12月半ばから有給休暇消化のた

めに休みを取っているんですが、会社か

らの連絡に出ないんです。電話に出ない

だけでなく、メールの返信さえしない。

一人暮らしのマンションも不在。

 

だけど時々、メールが会社に来ます。

「仕事は楽しかったです」

「お世話になりました」

「皆さんには本当に感謝しかないです」

「みんなが大好きです」

「次の就職に向けて頑張っています」

 

いやいや、どうでもいい。それよりも後

始末をちゃんとしてくれ。

週一回出社して行う予定だった引継ぎ業

務も、体調不良のメール1本で休み。結

局一度も出社せずに退職しました。そし

て退職日の翌日に、会社が貸し出してい

たパソコンやスマホが宅配便で戻ってき

た。プチプチじゃなく、スポーツ新聞に

くるまって。

32歳独身。社歴7年。

心が折れてしまったみたいです。

 

大変なのは業務課長。自分の仕事や会議

の他に部下の仕事のチェックに加えて、

O君の仕事もやらなければならない。

オーバーワークです。そして思った通り

のことが起きました。

課長が作り直した「定期総会議案書」の

収支の数字が違ってた。本社業務部が、

あるお客さんの管理費の引き落とし手続

きを半年以上も失念していました。

全体の収支が狂うので、もう一度「定期

総会議案書」を作り直し、再訪問。

 

つまり、もう100回謝りに行く。合計

200回のゴメンなさいです。

 

 

思った通りにあの部屋の前では、クレち

ゃんが待っていました。

「あんたら、またやったね。まただよ」

 

こんどは違いません、その通りです。ま

たやりました。仰る通りでございます。

 

やはり、あいつがやらかした(明日、100回謝りに行きます④/⑤(不動産百話⑨))

 

このクレーマーの嫌なところは、同じこ

とを繰り返していて、それが異常に長い

こと。逆に助かるところは、理詰めで攻

めて来れないので、ノラリクラリとした

対応をしておけば、こっちが追いつめら

れる可能性が少ないことです。

 

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でも今回納得できないのは、この展開。

僕が配布前に気付けば良かったと思えそ

うですが、それは無理です。

だって出来上がった書類は、封がして中

が見れない。チェックできる予備は後で

送ってきている。だから無理。

でも、一緒に謝りに行かされる・・・。

 

担当フロントは、少し前から会社を辞め

るつもりだったみたい。

それはそれでいい。自分の進みたい道が

新たに見つかったり、家庭の事情ができ

たり、体調の問題だったりとかいろいろ

なことが起きるから。

問題なのはその時に、どういう辞め方を

するか。普通はきちんと引き継いで会社

を辞める。今まで仲間だった人たちに、

自分が残した仕事をやってもらわなくて

はいけないから。

でも今回はそうではなかった。

 

大手管理会社のマンションフロントは、

平均10物件ぐらいを担当しています。

この数が限界なのは、マンション毎にけ

っこういろんな問題が起きるから。最初

に書いたように、30~40戸に一つぐ

らい問題のある人がいるし。

 

この定期総会資料の議案は、先の理事会

で詰めて承認を受けていたので問題は出

ませんでした。

ただ、会計監査をしていないのに監査報

告が綴じ込んであったのは、手違いでは

ないんです。なぜならフロントが監事さ

んに直接会計書類の見方をレクチャーし

てから、それを預ける。

それらをまったくやっていないのに議案

書に監査報告済みの書類が綴じ込まれて

いるのは、チェックした担当フロントし

か出来ない。

業務課長が確認したときは、そこの監査

書類のコピーがあったとのこと。

 

 

つまり、課長には偽造したコピーを見せ

てる。でも監事さんにはバレてしまうの

で、手違いで別なマンションの監査書類

を入れたというストーリーになってる。

 

やはり、あいつがやらかしました。

 

「バカの壁」のプロでした(明日、100回謝りに行きます③/⑤(不動産百話⑨))

 

いずれ管理員になりたい人向けにも記事

を書きますが、一人で管理するのはこの

100戸が限界の大きさ。これ以上にな

ると、管理員が二人以上必要。そうなる

と一定の確率で、ちょっとまた別な問題

が発生しやすくなります。この件はまた

別記事で詳しく書くつもり。

 

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クレーマーは管理員に、「あんたいつも

いないね」「いつもいて仕事してない」

と書きましたが、これ自体がクレームで

はないんです。これがクレーマーの最初

の言葉で、そこから始まる。

なぜかみんな共通しています。

 

この自分の部屋の玄関扉前に立っていた

男性は、以前は何も言わない人でした。

ただ経験上、そうなる雰囲気があった。

今日は一段と、いや~~~な感じの顔。

普段でも暗く険しい顔なのに、どした?

 

クレちゃん(クレーマー)

「あんたら、またやったね。前にも同じ

ことやってるのに、まただね」

 

記憶にありません。前に同じことはやっ

ていない。

「どういうことですか?」

 

クレちゃん

「どういうことじゃないよ。同じ間違い

を何度繰り返すんだ!まただよ!」

 

今回のことは仕方がありません。担当フ

ロントがミスをした。しかも何故か、そ

の後は会社に来ない。でも前にした同じ

ようなミスはない。

 

このクレちゃんは、71歳。やせ型の大

柄な男の人です。気が短く、自分の非は

絶対に認めない。

まず、この年齢がよくないんです。何故

なら、ゆるい認知症が始まってもおかし

くない年だからです。

認知症といううと、なんとなくいろんな

ことが分からなくなっている人みたいな

イメージがあるかもしれませんが、実は

その前に怒りっぽくなったりする。それ

は感情を司る前頭葉から、怒りを抑える

物質が出なくなってくることがあるから

です。

ともすれば、怒りが続きすぎて自分で止

められなくなったり、何で怒ってるのか

が分からなくなったりします。

 

クレちゃん

「何だこの間違いは!何度やれば気が済

むんだ!」

「どうするつもりだ!どう詫びる!」

 

こちらは静かに丁寧に謝るものの、ずっ

と同じことを繰り返し怒っている。

20分、30分、40分・・・クレちゃ

んもこっちも同じこと繰り返す。

 

 

全部で100回謝るのに、ここだけでも

40分かかってしまった。

バカの壁」にありましたが、人は聞き

たくないことは、耳に入ってきません。

この人は、その道のプロでした。

 

クレーマーに捕まりました(明日、100回謝りに行きます②/⑤(不動産百話⑨))

 

僕が好きな本の一冊に「バカの壁」とい

うのがあります。養老孟子さんの本。タ

イトルはやや過激ですが内容は分かりや

すく納得できる。要約すると「価値観の

違う人とは分かり合えない」、「人は知

りたくないことに耳を貸さない」といっ

たもの。

 

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僕の担当しているマンションは、全部で

100戸。1戸に平均3.2人住んでいる

ので、全住民の数は約320人。そこそ

この大きさです。

 

さてこの100戸の問題。それは確率の

問題なんですが、だいたい30~40戸

に一戸の確率で、気難しい人に当たりま

す。ただ気難しいだけならばいいんです

が、ともすればクレーマー。

 

よくあるのは、いつ行っても管理員がい

ない。

「どこに行ってるんだ。こっちは急ぎの

用事があるのに、まったく」

 

あるいはいつ見ても管理員が管理室にず

っといる。

「何やっているんだ。何もしないんだっ

たら、そんなのに管理費が払えるか」

 

これには理由があって、その人の生活時

間と管理業務の時間が合わないだけ。

 

管理員の日常業務の大きなものは二つ。

建物の巡回と清掃。特に巡回。

建物の巡回は、勤務時間によって1回だ

ったり4回だったりします。そのマンシ

ョンの規模によって変わりますが、全戸

数10戸ちょっとと規模が小さいマンシ

ョンだと管理委託費が少なくて、月に1

回2時間程度の巡回管理ということもあ

る。反対に規模が大きくて、1000戸

なんてマンションだと、24時間管理で

管理員は4人交代。夜間は警備員が管理

と巡回を行っている。更にタワーマンシ

ョンなんかだと、管理員の他に正社員や

事務スタッフ、コンシェルジュが勤務し

て、ホテルのフロントみたいになってい

たりします。

 

今回の定期総会の議案書がおかしいと気

づいたのは配布した後です。

監査報告できていないんじゃないかと心

配になって確認したら、別なマンション

の監査報告書がとじ込んであった。

すぐに支店の担当者に報告するも、体調

不良で数日前から休んでいました。

 

 

とにかく全部回収をしないといけないの

で、担当者の上席課長と各住戸を一軒ず

つ訪問。するとある部屋で玄関扉前に立

っている男性がいました。

 

「待っていたよ・・・」

 

明日、100回謝りに行きます(明日、100回謝りに行きます①/⑤(不動産百話⑨))

 

マンションの管理員教育と管理員業務も

引き受けています。これは、僕の事務所

の戦略的な考えもあってのことです。

 

trust-work.jimdosite.com

 

実際、管理業務をやってからは区分所有

建物、つまりマンションに更に詳しくな

りました。売買契約のときの、重要事項

説明書や契約書に深みが増した。

例えば風除室とエントランスですが、違

いを説明できない不動産営業もいる。

そのあたりは実務経験があると、きちん

と説明できます。また、管理員の代行業

務も 50物件以上やっているので、ちょ

っと見ただけでそのマンションの良い所

と気になる部分が分かるようになった。

これは、不動産仲介経験だけでは気づけ

ないものです。だって管理員として9年

以上現場の業務受託をしているので。

 

他の戦略的な部分はまだ書けないのです

が、不動産仲介業者には分からない仲介

成約率を上げる秘訣があります。

いずれ「マンション管理の実務」という

タイトルで書くつもりですが、発想の転

換ができないと絶対に考えつかない。

 

そんなマンション管理員業務では、その

大半が平和な時間です。

大変なのは年中行事があるときぐらい。

理事会、定期総会、消防訓練、各種の点

検立ち合い、理事長への依頼、議事録閲

覧立ち合いなどなど。

その中で理事会や消防訓練なんかは、準

備もあって手間がかかるんですが、一番

大変なのはやはり定期総会です。

 

一年に一回の全住戸が対象の会議。

監事さんに会計書類のチェックをしても

らい、監査報告書に署名と捺印をいただ

きます。それを他の議案と共にとじ込ん

だ「第〇〇回定期総会議案書」を支店の

担当者(フロントと言う)がキンコーズ

さんに製本依頼して、総会出席通知と管

理委託の重要事項説明書と一緒に袋詰め

をしてもらう。

 

管理室に届いたその書類を各住戸に配布

して、定期総会開催日を掲示板に掲示

その後、出席通知提出期日までに通知書

を回収し、未提出者には督促をします。

毎日、出席通知のデータを作成して、マ

ンションフロントと細かく打ち合わせ。

 

 

でも、ふっと気づきました。

前任のフロントが少し前に転勤して、後

任のフロントがあまり仕事をしてない。

確か会計書類が机に置きっ放しなのに、

なんで監査が終わっているんだ?

 

残骸とお化けが増えていく(ブログの残骸、ホームページお化け⑤/⑤)

 

別に高望みをしているわけではない。特

別なものも求めてはいない。

しかし行く手をふさがれる。

ジンドウ。ワードプレス。アメーバ。

なぜ邪魔をする。

 

最後の頼みのウイックスに大きな期待を

込めて情報登録をしたら、以前作ったジ

ンドウみたいで、感覚的にスゴク分かり

やすい。

「やっと出来そうだ」と、どんどん書き

込んでいって、他よりも豊富な画像もガ

ンガン貼り替えていく。3時間ちょっと

で、らしいものが出来上がりました。

 

しかし次の日に見てみると、なんかおか

しい。昨日と違う。パソコンで作ったも

のをスマホで見ると、かなり大きくズレ

ている。

ヘッダーとフッターというのか、上の画

面の屋号と電話番号がスマホではかなり

ズレている。それを直すとパソコンのほ

うがズレて、下の画面も連動して違う形

でズレていく。

結局、何が何だか分からないぐらいズレ

にズレて、ギブアップしてしまった。

 

やる気を無くして数週間、たまたま知り

合いから「新しいメールアドレスを取れ

ば、ジンドウが作り直せる」という話し

を聞くことができました。

もういい加減面倒になっていたんだけど

も、やらなきゃしょうがないので、シブ

シブ Gmailの新しいアカウントを取って

やってみると、新しいジンドウは不思議

なくらいサクサク進む。

ジンドウと言っても、前とはデザインも

作りも違うのにです。

 

全体で見ると、今回のジンドウの方がデ

ザイン性が優れています。プロっぽいと

言うか、洒落ているというか、とにかく

嬉しくなるようなデザインです。

そして、パソコンで作ったものをスマホ

で見ると、少しのズレはあるものの、簡

単に直せました。

何も見ないで3時間で作成。次の日は、

2時間かけて画像の貼り替えと文章の修

正をしたら、簡単に出来上がった。

前はページ数制限が無かったんですが、

今の無料プランは5ページまでです。

でも僕の仕事からすると、そのほうがい

いみたい。

無駄に恰好つけなくて済むから。

名刺がわりとしては、結構満足できる物

が簡単に出来ました。

 

 

ちなみにこの結果、消し方が分からない

ブログが二つとホームページが三つ残っ

てしまいました。

情報が何も入ってないのに公開されてい

る、ブログの残骸とホームページのお化

け達です。

早く成仏してください。南無南無。

 

これを作りました ↓

trust-work.jimdosite.com

 

無念の残骸プラス1(ブログの残骸、ホームページお化け④/⑤)

 

少しホームページを見てない時期があり

ました。

 

そしたら、ログインできなくなってる。

「メールアドレスかパスワードが間違っ

ています」と出る。いくつかメールアド

レスを持っていたので、ひとつひとつ試

してみるけど、ダメ。

いろんなパスワードも、ダメ。

 

何をやってもログインできないので、ネ

ットで調べてみると、同じような書き込

みが沢山あった。みんな同じみたい。

どうやらシステムの変更があって、セキ

ュリティが強化されたようです。

書いてしまうと簡単だけど、6ヶ月近く

いろいろやっても、ログインできなかっ

た。

 

ホームページを直したかったし、連絡先

も一部違っているので、最終決断。

まったく新しいホームページを作ること

にしました。

 

ググると、いつの間にかホームページの

作成サイトが、めちゃくちゃ増えてる。

選ぶのに困るぐらいです。

2週間かけて、次の二つに絞りました。

ウイックスとアメーバ。評判が良かった

のとデザインが好みだったからです。

評価のトップにワードプレスを持ってき

ているサイトもあったんですが、以前書

いたように、ワードプレスで作ったブロ

グが8日めで画面が真っ白になって、何

も出来なくなってしまった。こっちもい

くつかあった解決方法を試したけれど、

真っ白のまま変化がなく、書き込めなく

なった。

だから今回のホームページ作成からは、

外しました。

 

最終的に、使いやすそうなアメーバに決

め、サイトの手順に沿ってゆっくり進め

て行きます。2時間ぐらいで、それらし

いものが出来ました。無料プランです。

ホッとして次の日に色々と作っていこう

としたら、そこから先のやり方が分から

ない。4つぐらいの枠が出て、自分の所

が開けない。その右側にある「有料プラ

ン」の表示も気にさわる。また、左にあ

る「ブログを書く」は要らない。そして

いま開いているページがホームページな

のかブログのページなのかが不明で、そ

こから先にも進めない。

ユーチューブで作り方が出ていたけれど

も、画面が違って分からない。

 

 

結局、10日間近く悪戦苦闘して、そこ

から一歩も進めなかった。

また人生を一つあきらめた・・・・・。